タイのインター校をカリキュラムで絞る — 英国式・米国式・IB の違いと掲載34校の内訳
タイのインターナショナルスクール選びで、最初の分かれ道になるのがカリキュラムです。当サイトが掲載する34校を数えると、英国式が19校、国際バカロレア(IB)が16校、米国式が8校でした。1校で複数のカリキュラムを併設する学校があるため、合計は34を超えます。
英国式(IGCSE・A-Level)
英国の学年制度に沿って進み、14〜16歳(Year 10〜11)で IGCSE を履修します。その先の2年間(Year 12〜13、sixth form)で A-Level に進むのが英国本国での標準的な流れで、A-Level では科目を3〜4つに絞って深く学びます。
掲載校では19校。年間学費は下限の中央値が 470,200 THB、上限の中央値が 854,050 THB でした。
英国式を選べば必ず A-Level になる、とは限りません。タイの英国系校では、IGCSE のあと sixth form で IB ディプロマ(DP)に進む学校が珍しくありません。志望校を決める前に、その学校の sixth form が A-Level なのか DP なのかを必ず確認してください。
米国式(AP・GPA)
Grade 1〜12 の学年制で、成績は GPA として積み上がります。上級生は AP(Advanced Placement) で大学レベルの科目を選べます。科目を絞らずに幅広く続けたまま進学できるのが、A-Level との違いです。
掲載校では8校。年間学費は下限の中央値が 430,450 THB、上限の中央値が 633,450 THB でした。
国際バカロレア(IB)
PYP(初等)・MYP(中等)・DP(ディプロマ)に加え、職業教育に重心を置く CP があり、あわせて4つのプログラムで構成されます。高校段階の DP では6グループの教科に加えて、課題論文(EE)・知の理論(TOK)・創造性活動奉仕(CAS)が必修です。科目を絞らず、探究と記述に重心があります。
掲載校では16校。年間学費は下限の中央値が 440,450 THB、上限の中央値が 903,400 THB でした。
学費の差を、カリキュラムの差と読まないこと
上の3つの数字だけを見ると区分ごとに差があるように見えますが、この集計からは、カリキュラムの差なのか所在地の差なのかを区別できません。地方校は下限が低く、区分ごとに地方校の割合が違うためです。
実際、首都圏(22校)に限ると下限の中央値は英国式 439,000 THB・米国式 533,800 THB・IB 545,000 THB、地方(12校)に限ると英国式 470,200 THB・米国式 255,975 THB・IB 399,000 THB でした。首都圏と地方で順序そのものが入れ替わります。カリキュラムを予算の指標にはできないと考えてください。
転校を考えるなら、先に確認しておくこと
カリキュラムは転校のしやすさに直結します。ただし「同じ体系なら移れる」とは限りません。とくに次の3点です。
- 試験ボード:IGCSE には複数の試験機関(Cambridge・Pearson Edexcel・AQA など)があり、機関が違うとシラバスも課題も揃いません。Year 10〜11 の途中や、A-Level・DP の途中(Year 12〜13)での転入は、同じ体系どうしでも難しくなります。
- 始業月:タイのインターナショナルスクールは8月始業が主流です。日本の4月始業から移る場合、学年の対応を学校ごとに確認する必要があります。
- 英語力の審査:入学審査で英語力を見る学校が多く、学年が上がるほど求められる水準も上がります。英語支援(EAL)の受け入れ枠と、その費用が別途かかるかも確認してください。
駐在期間が決まっている場合は、帰国後や次の赴任先で同じ体系を続けられるかを先に確認しておくと、候補を絞りやすくなります。
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この記事の数は、当サイトが掲載する34校の公開情報を集計したものです(取得時点 2026年1月・2026年9月)。学費は学校が公表する年額の幅をそのまま集計しており、入学金・施設費・出願料・スクールバス代・制服代が含まれるかは学校によって異なります。ここでは区別していません。実際の費用と最新の条件は、必ず各校にご確認ください。