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バンコクのチャイナタウン、ヤワラーを歩く

ヤワラー一帯はバンコク都サンパンタウォン区で、歩いて回れる広さです。降りる駅、川からの行き方、寺での作法、旧正月と菜食週間で通りが変わる時期を、行政と運行会社の公式情報だけで整理しました。

この記事の要点

  • バンコクのチャイナタウンはヤワラー通りを背骨にした一帯で、行政区ではサンパンタウォン区にあたります。面積は1.416平方キロメートルで、歩いて端から端まで行ける広さです。
  • 降りる駅はMRTブルーラインのワットマンコン駅かサームヨート駅です。まん中に降りたいならワットマンコン、西の外れから歩き始めたいならサームヨートで、片方で降りてもう片方から帰ると同じ道を二度通らずに済みます。
  • 一年に二度、オデオン・サークルからチャルームブリー交差点までのヤワラー通りが祭りの会場になります。旧正月と菜食週間で、どちらも日取りは中国暦で決まるため毎年動きます。
  • 菜食週間のあいだは、肉を使わない献立に切り替える店が多くなります。いつものものを食べるつもりで行くと別物が出てくることがあります。
  • 寺は肌の露出が多い服装だと入れないことがあります。女性は僧侶の体や衣に触れず、仏前に足の裏を向けて座らず、境内は全面禁煙です。

場所

ヤワラー通り(バンコクのチャイナタウン)

ถนนเยาวราช / Yaowarat Road (Bangkok Chinatown)

Thanon Yaowarat, Samphanthawong, Bangkok 10100

MRTブルーライン ワットマンコン駅(BL29)が一帯のまん中、サームヨート駅(BL30)が西の外れ

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Google マップで開く(緯度 13.7411515 / 経度 100.5083113)

バンコクで「チャイナタウン」と呼ばれるのは、ヤワラー通り(ถนนเยาวราช)を背骨にした一帯です。地下鉄が通ってからは、渋滞を気にせず行き来できる場所になりました。このページは、その一帯が行政の区割りでどこからどこまでなのか、どの駅で降りるのか、歩いていて何に出会うのか、そして一年のうちいつ通りの顔が変わるのかを、行政と運行会社の公式情報だけで整理した「知るための」記事です。どの店がおいしいかという評価は扱いません。

ヤワラーはバンコクのどこにあるのか

ヤワラー一帯は、バンコク都のサンパンタウォン区(เขตสัมพันธวงศ์)にあたります。区役所の公式ページに出ている数字では、面積は1.416平方キロメートル、区内はチャクラワット、サンパンタウォン、タラートノーイの3つの町(แขวง)に分かれます。世帯数は15,251、人口は21,324人(女性10,957人、男性10,367人)です。

境目も同じページに書かれています。北はチャルーンクルン通りとラマ4世通りを境にポムプラープサットゥルーパイ区、南はチャオプラヤー川の中央線を境にクローンサン区、西はクローン・オーンアーン(運河)を境にプラナコーン区、東はバーンラック区と接します。川と運河と2本の大通りに囲まれた、歩いて端から端まで行ける広さだと考えると、地図なしでも位置関係を掴めます。

降りる駅は2つ

MRTブルーラインがこの一帯の下を通っています。運行会社であるBEMの公式路線図では、駅番号は次のとおりです。

駅番号この駅から近いもの
ホアランポーンBL28ワット・トライミット(観光ディレクトリの表示では駅の西側)
ワットマンコンBL29ヤワラー通り、サンペーンの路地、ワット・マンコン・カマラーワート
サームヨートBL30チャイナタウンの西寄り。サンペーンの路地まで歩ける

タイ政府観光庁(TAT)の公式ニュースは、旧市街とヤワラーを回るための駅として「ワットマンコン、サームヨート、サナームチャイ、イッサラパープ」の4つを挙げ、これらはホアランポーン駅から順に並んでいると説明しています。同じ記事によると、ワットマンコン駅はチャルーンクルン通り沿いのチャイナタウンの中心にあり、駅名は近くのワット・マンコン・カマラーワート(龍と蓮の寺)に由来します。サームヨート駅からサンペーンの路地までは「無理のない徒歩圏」と書かれています。

まとめると、ヤワラーのまん中に降りたいならワットマンコン、西の外れから歩き始めたいならサームヨートです。片方で降りてもう片方から帰る歩き方なら、同じ道を二度通らずに済みます。ブルーラインは公式サイトの表示で全長48キロ・38駅ある大きな路線なので、乗り換えは先に路線図で見ておくと確実です。

運賃はどこで調べるか

運賃はBEMの公式サイトに「運賃計算」のページがあり、乗る駅と降りる駅を選ぶと金額が出ます。金額は改定されることがあるため、ここには書きません。乗る前に公式ページで見てください。案内窓口(MRT Information Service Center、0-2624-5200)の受付は公式表示で平日7時から20時、土日祝は8時から17時です。切符の買い方やカードの種類はBTSとMRTの乗り方にまとめています。

船で行くという手もあります

チャオプラヤー川はサンパンタウォン区の南の境です。チャオプラヤー・エクスプレスボートの公式サイトには、旗の色で分けた4系統が出ています。

旗の色区間公式表示の料金運航
オレンジノンタブリー〜ワットラーチャシンコーン18バーツ(全区間同額)月〜金
イエローノンタブリー〜サートーン23バーツ(全区間同額)月〜金
グリーン・イエローパークレット〜サートーン16/23/35バーツ(区間による)月〜金
レッドノンタブリー〜サートーン32バーツ(通常50バーツ)月〜金

ただし、公式サイトに出ているのは系統と料金までで、どの桟橋に停まるかの一覧は掲載されていません。船で行くつもりなら、乗る前に桟橋の窓口で降りたい場所に停まるかを確かめてください。運航曜日の表示も4系統とも「月曜〜金曜」だけなので、土日の予定に組み込むなら特に確認が要ります。

中国系の人がここに住むようになったいきさつ

TATの公式ニュースは、ヤワラーの成り立ちを「1850年代に数人の福建(ホッキエン)出身の船乗りがチャオプラヤー川沿いに住み着いたこと」から説き起こしています。その後、福建・潮州(テオチュウ)・広東(カントン)からの移住者が加わりました。

同じ記事は、そこからタイ料理の定番になった中国由来の料理を挙げています。パッシーイウ(幅広の米麺・カイラン・卵を濃口醤油で炒めたもの。潮州の系統)、ムーグローブ(皮を焼いた豚バラ。広東の五香の味付け)、クイティアオ(米麺のスープ)、カオマンガイ(海南鶏飯)、ホイトート(牡蠣入りの卵焼き)、サラパオ(中華まん)、クイジャップ(巻いた米麺を胡椒のきいたスープで)。ヤワラーで見かける料理の多くは、観光客向けに用意されたものではなく、この街に住んだ人たちの食事がそのまま残ったものだという見方ができます。

歩いていて出会うもの

ワット・マンコン・カマラーワート

観光・スポーツ省のタイ観光ディレクトリは、この寺を「タイ国中国仏教僧団(คณะสงฆ์จีนนิกายแห่งประเทศไทย)に属する寺」と記しています。タイのお寺のなかでも中国系の僧団に属する寺で、上座部の寺とは建物の構えも参拝の仕方も違います。MRTの駅名になっているとおり、ワットマンコン駅を出てチャルーンクルン通りに立てば、位置の見当はすぐつきます。

ワット・トライミット

同じディレクトリは、ワット・トライミット・ウィッタヤーラーム・ウォーラウィハーンをヤワラー一帯にあり、ホアランポーン駅の西側に位置すると記し、建築と彫刻の両面で見る価値があると書いています。なお、拝観できる時間と入場料については、今回は公式の掲示を確かめられませんでした。ここに書き写した数字を持って行って違っていては困るので書きません。現地の掲示か寺の案内で確かめてください。

サンペーンの路地

TATの記事が挙げるとおり、ワットマンコン駅とサームヨート駅の両方から歩けるのがサンペーンの路地です。人ひとりがすれ違うのがやっとの幅に問屋が並ぶ場所で、通り抜けるだけでも街の商いの密度が分かります。荷物を運ぶ台車が絶えず行き来するので、立ち止まる場所には気をつけてください。

クローン・オーンアーンの遊歩道

区の西の境である運河沿いは、バンコク都の公共空間予約サイトに「ถนนคนเดินคลองโอ่งอ่าง(クローン・オーンアーン歩行者天国)」として登録されています。運営はサンパンタウォン区役所とプラナコーン区役所の2つで、運河沿いに古い店舗建築が残る区間だと説明されています。歩行者天国として開く曜日と時間は同サイトに書かれておらず、「管理する区役所に問い合わせること」となっています。電話はサンパンタウォン区が02 233 1224、プラナコーン区が02 281 5578(内線6556)です。

お寺で気をつけること

ヤワラーの寺は観光地であると同時に、日々お参りに来る人の場所です。TATの日本語公式サイトが挙げている点をそのまま並べます。

  • 服装 — ノースリーブ、ショートパンツ、破れたジーンズなど肌の露出が多い服装は避けます。布を貸してくれる寺もありますが、服装によっては入れないことがあります。
  • 振る舞い — 大声で笑う、走り回る、飛び上がる、踊るはしません。恋人同士で手をつなぐ、肩を組むのも控えるものとされています。
  • 僧侶への接し方 — 女性は僧侶の体・衣・持ち物に直接触れません。托鉢のときは鉢に直接入れるか、僧侶が差し出した黄色い布の上に置きます。
  • 足の裏 — 足の裏は不浄とされるので、仏前に向けて座りません。
  • 喫煙 — 寺は全面禁煙で、違反には罰則があります。

通りが一年に二度、別の顔になります

ヤワラー通りには、行政とTATが会場として使う決まった区間があります。それがオデオン・サークルからチャルームブリー交差点までで、旧正月も菜食祭もこの区間が舞台です。この時期は人出も交通も普段と違うので、行く日を決める前に見ておくと計画が立てやすくなります。

旧正月

TATの公式発表によると、「Amazing Thailand Happy Chinese New Year 2026」のヤワラー会場は、上に書いた区間で2026年2月11日から3月1日まで、18時から23時に開かれます。内容は行列、儀式、舞台、食の催しなどです。バンコクの他の会場は、サイアムパラゴンが2月11日から20日、アイコンサイアムが2月12日から17日、エムポリアム/エムクオーティエ/エムスフィアが2月28日まで、チュラーロンコーン大学記念公園が2月19日から22日と発表されています。旧正月の日取りは中国暦で決まるため毎年動きます。

菜食週間(キンジェー)

もう一つが菜食祭です。TATの公式発表では、直近の開催は2025年10月20日から29日で、バンコクのチャイナタウンでは旧正月と同じオデオン・サークルからチャルームブリー交差点までのヤワラー通りが会場になりました。中国系の人が多い各地で、神輿の行列や信仰の儀式とともに行われる期間です。こちらも中国暦の第9の月に合わせて動くので、行く年の日程はTATの発表で確かめてください。

この期間、街の食べ物の中身が入れ替わります。肉を使わない献立に切り替える店が多いので、「いつものものを食べるつもりで行ったら別物だった」ということが起こります。逆に、この時期にしか出ないものを目当てに行く手もあります。

暑さと雨の見当をつける

ヤワラーは屋根のない路地を歩く時間が長い場所です。タイ気象局(TMD)の公式ページによると、タイの季節は3つに分かれ、暑季が2月中旬から5月中旬、雨季が5月中旬から10月中旬、涼季が10月中旬から2月中旬です。同じページの区分では、気温35.0℃から39.9℃が「暑い」、40.0℃以上が「非常に暑い」、雨量35.1ミリから90.0ミリが「大雨」、90.1ミリ以上が「非常に激しい雨」とされています。

雨季に行くなら、路地は水が溜まりやすく、屋台の並ぶ歩道は特に歩きにくくなります。暑季の日中は日陰が少ないので、寺や建物の中に入る時間を意図して挟むと体がもちます。水分は歩き出す前から取っておいてください。

食べるものをどう決めるか

この記事は「知る」ための面なので、店の善し悪しは扱いません。何を食べるかは、上に挙げた中国由来の料理の名前を手がかりにすると選びやすくなります。クイジャップやホイトート、カオマンガイのように料理名で探すと、店の看板がタイ語や中国語だけでも見当がつきます。実際の店の評価はバンコクの飲食店の口コミと評価を見てください。

屋台で買うなら現金を用意しておくと確実です。大きな紙幣しか持っていないと釣り銭で手間取ります。

困ったときの番号

旅行者のトラブル相談はタイ観光警察の1155です。観光警察本部の公式サイトが「สายด่วน 1155」として掲げています。急病やけがの救急は1669で、タイ国立救急医療センター(สพฉ.)が公式サイトで「เจ็บป่วยฉุกเฉิน โทร.1669」と案内しています。人出の多い通りで連れとはぐれたときのために、待ち合わせ場所を先に決めておくと落ち着いて動けます。

ヤワラーのあとに行くなら

同じMRTブルーラインで戻れる範囲にも、別の日の行き先はあります。夜の予定を組むならバンコクでムエタイを観る、習う、街なかの祠のことを知りたいならエラワン廟のこと、郊外で時間を使うならチョコレートヴィルのことを見てください。おでかけ全体はおでかけの記事一覧からたどれます。

このページに載せた区間・期間・料金は、2026-09-01の時点で各公式ページに出ていたものです。祭りの日取りも運賃も変わるので、行く前にもう一度公式の掲示を見てください。

出典

このページの内容は 2026-09-01 に確認しました。料金・制度・営業情報は変わることがあります。