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バンコクで温泉に入る — 料金・営業時間・浴場の決まり

バンコクには湯に浸かれる日本式の温浴施設があります。入館料の目安、開いている時間と最終予約、水着や電子機器の扱い、湯の出どころ、スパの許可制度、体調をくずしたときの連絡先までを公式情報だけで整理しました。

この記事の要点

  • バンコクで湯船に浸かれる店は、公式サイトで浴場と料金を出している範囲では5店です。大人1回の入館料は湯の森オンセンが650バーツ、レッツリラックスのオンセンが750バーツです。
  • 公式サイトで営業時間を出している範囲では終日開いている温浴施設は見あたらず、「24時間」と出てくるのはバンコクの2店が深夜0時までという意味です。湯の森オンセンのスクンビット26店では、施術は2時間なら22時、1時間なら23時が最終予約です。
  • 湯の森オンセンの浴場は温泉式なので水着では入れません。携帯電話などの電子機器は脱衣所も含めて持ち込めず、体を洗ってから浴槽に浸かります。
  • 湯はバンコクで湧いたものではなく、カンチャナブリー県の源泉から買って運んだものだと湯の森オンセンは説明しています。日本の温泉法の基準に沿うかどうかは、施設がそう述べていないかぎり分かりません。
  • シャンプーやドライヤーは備え付けなので、着替えのほかはほぼ手ぶらで行けます。ただしこれは湯の森オンセンの案内で、他の施設の備品は各施設の公式サイトで確かめてください。

バンコクで「温泉に入りたい」と思ったとき、最初につまずくのは言葉のほうです。街には「オンセン」を名乗る施設があり、スパやマッサージ店も無数にあります。ただし、湯船に肩まで浸かれる場所と、施術を受ける場所は別物です。このページは、湯に浸かれる施設がどこにあり、いくらで、何時まで開いていて、浴場でどうふるまうことになっているのかを、施設と行政の公式情報だけで整理したものです。どの店が良いかという評価は扱いません。

湯に浸かれる場所と、施術だけの場所

バンコクのスパやマッサージ店の大半は、施術を受ける場所です。浴槽に浸かるには、浴場を持っている施設を名指しで探すことになります。公式サイトで浴場の存在と料金を明示しているのは、2026-08-31時点では次の2系列です。

  • 湯の森オンセン(Yunomori Onsen & Spa) — バンコクにスクンビット26店とサートーン10店の2店。公式の連絡先ページによると、スクンビット26店は「A-Square 120/5 Soi Sukhumvit 26, Khlong Tan, Khlong Toey, Bangkok」、サートーン10店は「54 Soi Suksawittaya, North Sathorn Road, Silom, Bangrak, Bangkok」で、電話はどちらも (+66)2 259 5778 です。パタヤにも1店あります。
  • レッツリラックス オンセン アンド スパ(Let's Relax Onsen and Spa) — 公式の浴場ページによると、浴場があるのはトンロー、ルンピニー、ラチャダムリ、パタヤの4店です。いずれもホテルの中にあり、トンロー店は「5th floor of Grande Centre Point Sukhumvit 55」、ルンピニー店は「9th of Grande Centre Point Lumphini」、ラチャダムリ店は「10th floor, Grand Centre Point Prestige Bangkok」と書かれています。

つまりバンコク市内で浴場を持つ店は、2026-08-31に公式サイトで確かめられた範囲では5店です。マッサージ店の数に比べればごく少ないので、「近所のスパに行けば湯船がある」とは考えないほうが安全です。

その湯はどこから来ているのか

湯の森オンセンは、スクンビット26店の浴場ページで「Yunomori's Onsen baths use water bought directly from the lauded springs of Kanchanaburi's Wat Wangkanai.」と説明しています。バンコクの地面から湧いているのではなく、カンチャナブリー県ワット・ワンカナイの源泉から湯を買って運んでいるということです。カンチャナブリーはバンコクの西にある県で、同社はこの源泉が20年近く人を集めてきたと書いています。レッツリラックスの浴場ページは、浴場の中身を「five mineral-rich hot spring baths(ミネラルを含む温泉浴槽が5つ)」と説明しています。

ここで気をつけたいのは、「温泉」という語の重さが国によって違うことです。日本では温泉法が温泉を「地中からゆう出する温水、鉱水及び水蒸気その他のガス」のうち、源泉の温度が摂氏25度以上のもの、または定められた成分を規定量以上含むものと定めていると環境省が説明しています。タイの施設が名乗る「オンセン」がこの日本の基準に沿っているかどうかは、施設側がそう述べていないかぎり分かりません。源泉や水質が気になるなら、各施設の公式サイトの説明を読んでから決めてください。

浴槽の種類やサウナ室・水風呂の温度、タイのハーブ蒸しとの違いはバンコクのサウナ、入る前に知っておくことにまとめています。

24時間開いている温泉はあるのか

公式サイトで営業時間を出している施設を見るかぎり、終日開いている温浴施設は見あたりません。湯の森オンセンの公式サイトは、店ごとの時間を次のように出しています。

公式表示の営業時間
湯の森オンセン スクンビット26店10.00h – 00.00h
湯の森オンセン サートーン10店10.00h – 00.00h
湯の森オンセン パタヤ店10.00h – 22.00h

バンコクの2店は深夜0時までです。「24時間」で検索して出てくる時間帯の広さは、この深夜0時までという意味だと考えてください。

さらに、閉店時刻ぎりぎりに着いても施術は受けられません。湯の森オンセンのスクンビット26店の公式メニューには「Please reserve your spa treatment at least one hour before closing.(施術の予約は閉店の1時間前まで)」とあり、あわせて「The last booking for a two-hour treatment is at 22:00 hrs, and one-hour treatment, it's at 23:00 hrs.(2時間の施術は22時、1時間の施術は23時が最終予約)」と書かれています。夜に予定を入れるなら、この2つの時刻から逆算するのが確実です。

いくらかかるか

公式サイトが料金を明示している分だけを並べます。為替や改定で変わるので、行く前に各施設の公式ページで見直してください。

施設内容公式表示の料金
湯の森オンセン(スクンビット26店)入館(大人・1回)650バーツ
湯の森オンセン(スクンビット26店)入館(3〜15歳)300バーツ
湯の森オンセン(スクンビット26店)入館(65歳以上)300バーツ
湯の森オンセン(スクンビット26店)半年の浴場パス(6か月使い放題)19,500バーツ
湯の森オンセン(スクンビット26店)年間の浴場パス(12か月使い放題)32,000バーツ
レッツリラックスOnsen(浴場の利用)750バーツ

湯の森オンセンの公式メニューには「ALL PRICES ARE INCLUSIVE OF 7% VAT」と書かれており、表示価格に7%の付加価値税が含まれます。入館料で浴場は使えますが、マッサージや施術は別勘定です。レッツリラックスの公式サイトは、Onsen の750バーツについて「Available only at Let's Relax Onsen and Spa locations in Pattaya, Thonglor, Lumpini and Ratchadamri.」と注記しています。

日本の銭湯のような数百円で入れる公衆浴場を思い浮かべていると、金額の感覚は合いません。公式に料金を出している浴場付きの施設は、1回あたり数百バーツからという水準です。週に何度も通うつもりなら、上の浴場パスのような定額の仕組みが用意されている施設もあります。

浴場での決まりごと

湯の森オンセンは自社の作法ページで、浴場での決まりを名指しで書いています。以下はそこに書かれている内容です。

  • 水着では入れません。「Yunomori follows onsen-style bathing, so swimsuits are not permitted in the baths.(湯の森は温泉式の入浴なので、浴槽で水着は認められません)」とあります。
  • 持ち込めるタオルは小さいものだけです。「In the onsen area, only a small towel (face towel) is allowed.」と書かれています。浴場を出る前に、その小さいタオルで体を拭くことも求められています。
  • 電子機器は持ち込めません。「Mobile phones and all other electronic devices are not allowed in both the dressing and onsen area.」とあり、脱衣所も対象です。
  • 先に洗ってから浸かります。「wash first, soak second」が要点で、浴槽の中で体を洗うことはできません。浴槽を移るたびに体と足を流すのが良い作法だとしています。
  • 髪が長い人はまとめます。湯に髪が入らないようにする、という趣旨です。
  • 走らない、泳がない、静かに。大きな音や騒がしいふるまいを避けるよう書かれています。
  • 水を飲みます。「Heat can dehydrate you faster than you expect.」として、滞在中に十分な水をとるよう促しています。

水着で入れると思って水着だけ持って行くと、当日その場で困ります。バンコクの施設でも、浴場そのものの作法は日本の温浴施設とほぼ同じだと考えて用意してください。

タトゥーがあるとき

湯の森オンセンは入浴の解説ページで「Many traditional Japanese onsens restrict tattooed guests, but international and modern facilities like Yunomori are generally tattoo-friendly.(日本の伝統的な温泉ではタトゥーのある客を制限することが多いが、湯の森のような国際的で近代的な施設はおおむねタトゥーを受け入れる)」と書いています。ただしこれは同社が自社と同種の施設について述べたものです。ホテルやフィットネスクラブの浴場は運営者が別なので、扱いが同じとは限りません。気になるときは、行く施設の公式サイトか問い合わせ窓口で先に確かめてください。

どのくらい浸かるか

同じ解説ページは「Most experts recommend soaking for 10 to 20 minutes per session. Take breaks between soaks to cool down and stay hydrated.」として、1回あたり10〜20分を目安に挙げ、合間に休んで体を冷まし、水分をとるよう書いています。バンコクでは施設に着いた時点ですでに汗をかいていることが多いので、入る前と出たあとの水分は日本にいるときより意識したほうが無難です。

手ぶらで行けるか

湯の森オンセンが公式に出している初めての人向けの案内には、備え付けの物として「shampoo / conditioner / body wash, hair dryer + hair straightener, body moisturizer, rubber hair ties, cotton buds (Q-tips), and more」が挙げられています。シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ドライヤー、ヘアアイロン、保湿剤、ヘアゴム、綿棒です。同じ案内が持って行くものとして挙げているのは「comfortable clothes for after(あとで着る楽な服)」と、使い慣れたスキンケアがあれば任意で、という程度です。つまり着替え以外はほぼ手ぶらで成立します。予約は時間枠を選ぶ形になっています。

ただしこれは湯の森オンセンの案内です。他の施設で何が備わっているかは、その施設の公式サイトで確認してください。

帰る日に浴場やスパを入れるなら

帰国の日に体をほぐしてから空港へ、という組み方はできますが、逆算する数字は3つです。

  1. 最終予約の時刻。湯の森オンセンのスクンビット26店なら、2時間の施術は22時、1時間の施術は23時が最終予約で、施術の予約自体は閉店の1時間前までです。
  2. 施術そのものの長さ。公式メニューには、タイ式マッサージが60分・90分・120分、ヘッドマッサージが60分、ハーバルコンプレスが30分・60分といった単位で並んでいます。入浴の時間はこれと別に要ります。
  3. 空港までの移動。これは施設の公式サイトには書かれていません。自分が使う交通手段で、渋滞を含めて別に見積もってください。

荷物を預けられるかどうかも施設によって違います。大きなスーツケースを持って行く前提なら、予約のときに問い合わせておくのが確実です。

スパやマッサージは許可を受けた事業所か

タイでは、スパやマッサージなどの事業所(タイ語で สถานประกอบการเพื่อสุขภาพ)が保健省の所管です。保健サービス支援局が公開している事業所検索では、店名から登録を引くことができます。一覧に出るのは、事業所名、許可証・認証の番号(เลขที่ใบรับรอง/ใบอนุญาต)、許可の発行日、登録した県、事業者、住所、そして状態です。浴場を併設している施設でも、施術を扱うなら同じ枠組みに入ります。名前を控えて検索窓に入れるだけなので、行く前の確認としては手間がかかりません。

体調をくずしたときと、お金のこと

タイの救急は1669です。タイ国立救急医療センター(สถาบันการแพทย์ฉุกเฉินแห่งชาติ)が公式サイトで「เจ็บป่วยฉุกเฉิน โทร. 1669」と案内しています。旅行者のトラブル相談は観光警察の1155で、タイ観光警察本部の公式サイトが「สายด่วน 1155」として掲げています。

費用の面では、日本の公的医療保険の「海外療養費」だけをあてにしないほうが安全です。協会けんぽの説明によると、支給の対象になるのは日本国内で保険診療として認められている医療行為にかぎられ、治療を目的とした渡航でないことも条件です。支給額は、日本国内で同じ傷病を治療した場合の費用を基準に計算した額(海外で実際に払った額のほうが低ければその額)から自己負担相当額を引いたもので、同協会は支給額が実際に払った額より大幅に少なくなることがあると明記しています。差額は自分でかぶることになるので、海外旅行保険や現地の医療保険で埋めるのが現実的です。同じ考え方はバンコクで歯医者にかかるでも触れています。

店を決めるとき

ここまでは「どういう仕組みか」の話でした。実際にどの店に行くかは、料金表だけでは決まりません。施術の内容や受け方はバンコクでマッサージを受けるに、実際に行った人の評価はバンコクのマッサージ店の口コミと評価にまとめています。体と健康まわりの記事は体と健康の記事一覧から辿れます。

出典

このページの内容は 2026-08-31 に確認しました。料金・制度・営業情報は変わることがあります。