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バンコクのサウナ、入る前に知っておくこと

バンコクでサウナに入れる場所は、日本式の温浴施設、ホテルやジムの付帯設備、タイのハーブ蒸しなどに分かれます。料金の目安、入るまでの流れ、言葉、体調を崩したときの連絡先と保険までを公式情報だけで整理しました。

この記事の要点

  • 宿泊も会員登録もなしで入館料だけでサウナに入れるのは、日本式の温浴施設です。ホテルやジムの付帯サウナは、宿泊者や会員以外は使えないことがあります。
  • 大人の入館料は公式サイトに出ている範囲で650バーツから750バーツです。マッサージや施術は入館料とは別勘定で、湯の森オンセンの表示価格には7%の付加価値税が含まれます。
  • 湯の森オンセンのスクンビット26店は、公式サイトでサウナ室を80〜95℃、水風呂を17〜19℃と表示しています。乾式サウナと水風呂がそろっているかは、この温度の記載が目安になります。
  • タイのハーブ蒸しは薬草の蒸気を浴びる伝統医学の施術で、病院の解説では1回10〜15分を超えず、2回に分けてあいだに5分休むと示されています。乾式サウナの入り方ではありません。
  • 許可を受けた事業所かどうかは、保健省の照会ページでは店名から引けませんでした。店内に掲示された許可証で確かめるのが確実です。

一年じゅう暑いバンコクでも、サウナのある施設はふつうに営業しています。ただし日本のスーパー銭湯をそのまま探すと、なかなか見つかりません。バンコクで「サウナに入る」は、実際には日本式の温浴施設に行くか、ホテルやジムの付帯設備を使うか、タイの伝統的なハーブ蒸しを受けるかに分かれます。このページは、その違いと、料金・入るまでの流れ・言葉・体調面を整理した「知るための」記事です。どの店が良いかという評価は扱いません。

バンコクでサウナに入れる場所は大きく4種類

  • 日本式の温浴施設 — 浴槽が何種類もあり、乾式サウナ・スチームサウナ・水風呂がそろいます。宿泊も会員登録もなしで、入館料だけで利用できるのが特徴です。
  • ホテルやフィットネスクラブの付帯サウナ — 宿泊者や会員が使う設備です。単独では入れないことが多く、滞在するホテルの設備欄を先に見るのが早道です。
  • スパやマッサージ店のスチームルーム — 施術とセットで組まれていることが多く、サウナだけを目的に行く場所とは性格が違います。
  • タイのハーブ蒸し(อบไอน้ำสมุนไพร) — 薬草を煮た蒸気を浴びるもので、タイ伝統医学の施術のひとつです。乾式サウナとは目的も入り方も違います。

日本でいう「サウナ→水風呂→外気浴」を一続きでやりたいなら、実質的に選択肢は1番目の日本式温浴施設になります。

いくらかかるか

公式サイトに料金を出している施設で、2026-08-31に確認した金額です。為替や改定で変わるので、行く前に各施設の公式ページで見直してください。

施設内容公式表示の料金
湯の森オンセン(スクンビット26店)入館(大人)650バーツ
湯の森オンセン(スクンビット26店)入館(3〜15歳/65歳以上)各300バーツ
湯の森オンセン(スクンビット26店)タイ式マッサージ60分650バーツ
湯の森オンセン(スクンビット26店)ハーバルコンプレス30分500バーツ
レッツリラックスOnsen(浴場の利用)750バーツ

湯の森オンセンの公式メニューには「INCLUSIVE OF 7% VAT」と書かれており、表示価格に付加価値税が含まれます。入館料だけで浴場は使えますが、マッサージや施術は別料金です。ホテルやジムの付帯サウナは、宿泊料・会費に含まれるのがふつうで、別立ての料金表は出ません。

サウナ室と水風呂は何度なのか

湯の森オンセン(Yunomori Onsen & Spa)のスクンビット26店は、公式サイトで浴場の内訳を8つ挙げています。シグネチャーバス、鉱泉浴、ジェットバス、ガーデンバス、チーク材の浴槽、水風呂、スチームルーム、サウナ室です。温度もはっきり書かれています。

  • サウナ室(乾式)… 80〜95℃
  • スチームルーム … 湿度100%
  • 水風呂 … 17〜19℃

お湯はカンチャナブリー県ワット・ワンカナイの源泉から運んでいると公式サイトは説明しています。レッツリラックス(Let's Relax)の浴場も、公式サイトによると鉱泉の浴槽が5種類あり、サウナ、スチームルーム、温度を調節した部屋を備えています。

入るまでの流れ

日本の温浴施設を知っている人なら、手順そのものは同じです。湯の森オンセンが公式に出している初めての人向けの案内では、次の点が名指しで書かれています。

  1. 浴場に入る前に必ず体を洗う。共用の湯に入る前に清めるのがいちばん大事な作法だとしています。
  2. 浴場エリアに携帯電話などの電子機器を持ち込まない
  3. ぬるめの浴槽(38〜39℃)から始めて、熱い浴槽(40℃以上)、そのあと水風呂、という順で進める。
  4. 各段階のあいだに必ず休む。ひとつの浴槽から次へ飛び移らない。
  5. 浴槽の出入りでは手すりを持つ。立ち上がったら数秒止まってから歩く。
  6. 調子が良ければ2〜3巡まで。それ以上は重ねない。

シャンプー、コンディショナー、ボディソープ、ドライヤー、ヘアアイロン、保湿剤、ヘアゴム、綿棒は備え付けだと同じ案内に書かれています。つまり手ぶらでも成立します。それ以外の持ち物や着衣の決まりは施設ごとに違うので、公式サイトで確認してください。

タイに「お風呂」はあるのか

湯に肩まで浸かる文化が街なかに広くあるわけではありませんが、日本式の温浴施設という形で成立しています。バンコクだと湯の森オンセンがスクンビット・ソイ26とサトーン・ソイ10の2か所にあり、公式サイトはどちらも10:00〜24:00と表示しています(パタヤ店は10:00〜22:00)。レッツリラックスの浴場は、公式サイトによるとトンロー(グランデセンターポイント・スクンビット55の5階)、ルンピニー(同ルンピニーの9階)、ラチャダムリ(グランドセンターポイント・プレステージの10階)にあります。

「バンコク お風呂」で探しているなら、これらの施設は自分たちを英語で onsen と名乗っています。日本語だけで探すと出てこないことがあるので、店名や onsen という語で当たってみてください。

タイのハーブ蒸しという選び方

タイには薬草の蒸気を浴びる施術があります。マヒドン大学ラマティボディ病院の代替医療部門の解説によると、生または乾燥の薬草を煮て出た蒸気を蒸し室に満たすもので、1回あたり10〜15分を超えない2回に分けて、あいだに5分休むという入り方が示されています。同解説は、風邪の症状や筋肉のこわばりの緩和、血行、睡眠などへの効果を挙げています。乾式サウナより一度の時間は短く、目的も違うと考えておくと外しません。

ここで書いた分数は病院の解説にあるハーブ蒸しの目安で、乾式サウナの入り方ではありません。乾式サウナの時間は、施設の掲示と自分の体調に合わせてください。

エリアで探すとき

この分野は場所と一緒に検索されます。公式サイトで所在が確認できるものを並べると、次のようになります。

  • スクンビット・アソーク・プロンポン方面 … 湯の森オンセンのスクンビット・ソイ26店。
  • シーロム・サトーンのオフィス街 … 湯の森オンセンのサトーン・ソイ10店。公式サイトはこの店を「市内のにぎやかなビジネス街の中心」と説明しています。
  • トンロー … レッツリラックスの浴場(グランデセンターポイント・スクンビット55の5階)。
  • ルンピニー・ラチャダムリ … レッツリラックスの浴場(各ホテル内)。

ホテル併設が多いので、目的地はホテル名で調べたほうが早いことが多いです。

店の名前で調べている方へ

この分野は、特定の店名そのもので検索されることが多い分野です。個別の店の営業時間・料金・いま営業しているかどうかは、このページでは扱いません。変わりやすく、公式の情報で確かめられないことを書かないためです。確かめ方は次の2つです。

  1. その店の公式の案内(公式サイトや公式アカウント)で、料金・営業時間・利用条件を見る。
  2. 許可を受けた事業所かどうかを確かめる。マッサージ店やスパはタイ保健省 保健サービス支援局の許可の対象で、同局は許可事業所の照会ページを公開しています。ただし店名から引く使い方は当てになりません——英語の店名でもタイ語の一般語(สปา)でも該当0件で、検索欄を空にして送ったときだけ一覧が返る挙動でした。店内に掲示された許可証で確かめるのが確実です。許可の根拠は พ.ร.บ.สถานประกอบการเพื่อสุขภาพ พ.ศ. 2559(2016年の健康事業所法)で、対象は「สถานประกอบการเพื่อสุขภาพ(健康のための事業所)」です。

そのうえで、実際に行った人の評価を見たいときは、点をつけて比べる面であるバンコクのマッサージ店の口コミと評価のほうを見てください。この記事は「知る」ための面なので、店を選ばせることはしません。

近くのサウナを探すときに確かめること

地図アプリで近い順に並べるのは早いのですが、それだけだと外します。次の3つを先に見てください。

  • 単独で入れるか — ホテルやジムの付帯設備は、宿泊者・会員以外は使えないことがあります。
  • 乾式サウナがあるか — 「スパ」「スチーム」とだけ書かれている店は、蒸し室だけで乾式サウナと水風呂が無いことがあります。上で挙げた温度の記載があるかどうかが目安になります。
  • 許可を受けた事業所か — マッサージやスパを併設している店はタイ保健省の許可の対象です。許可証は店内に掲示されます。保健省の照会ページは店名から引けなかったので、店頭で見てください。

言葉は通じるか

今回の確認では、湯の森オンセンもレッツリラックスも、公式サイトと予約ページが英語で用意されていました。予約と問い合わせは英語で足ります。タイ語で覚えておくと役に立つのは、ハーブ蒸しを指す อบไอน้ำสมุนไพร と、許可の対象である สถานประกอบการเพื่อสุขภาพ の2語くらいです。日本語対応の有無は施設ごとに違うので、公式サイトで確認してください。

体調と、もしものときのお金

サウナでのけがは実際に起きている

消費者庁は2024年6月5日に「サウナ浴での事故に注意」という注意喚起を出しています。2024年4月末時点で、寄せられた事故情報の負傷者は82人。内訳はやけどが31件、切り傷・擦り傷等が24件、骨折・打撲が14件で、1か月以上の治療を要した人が13人います。年代では40〜59歳が28人、60〜79歳が25人と多くなっています。同庁が挙げる注意点は、掲示されている入浴上の注意事項を確認して正しく使うこと、サウナ室内の思わぬやけどに注意すること、出入りでの急な行動を避けること、温度に体を慣らすこと、体調をふまえて無理をしないこと、体に異変を感じたらすぐ周囲の人や従業員に知らせることの6つです。

バンコクでは、外を歩いてきた時点ですでに汗をかいています。入る前と後の水分をふだんより意識してください。暑さで気分が悪くなったときの心得はヤードム(タイの嗅ぎ薬)の使いどころでも触れています。

救急と保険

タイの救急は1669です。タイ国立救急医療センター(สพฉ.)が公式サイトで「เจ็บป่วยฉุกเฉิน โทร.1669(急病は1669へ)」と案内しています。旅行者のトラブル相談は観光警察の1155で、タイ観光警察本部の公式サイトが「สายด่วน 1155」として出しています。

費用の面は、日本の公的医療保険の「海外療養費」だけをあてにしないほうが安全です。協会けんぽの説明では、支給されるのは日本国内で同じ傷病を治療した場合の治療費を基準に計算した額(海外で実際に払った額のほうが低ければその額)から自己負担相当額を引いた額で、「海外で支払った総額から自己負担相当額を差し引いた額よりも、支給金額が大幅に少なくなることがあります」と明記されています。さらに、日本国内で保険診療として認められている医療行為であること、治療目的の渡航でないことが条件で、請求の時効は2年です。差額は自分でかぶることになるので、海外旅行保険や現地の医療保険で埋めるのが現実的です。同じ考え方はバンコクで歯医者にかかるときにも当てはまります。

サウナとマッサージを同じ日にするなら

温浴施設の多くはマッサージも扱っています。湯の森オンセンのスクンビット26店の公式メニューでは、タイ式マッサージが60分650バーツ、90分850バーツ、120分1,100バーツ、ハーバルコンプレスが30分500バーツ、60分950バーツと表示されています(いずれも7%VAT込み、2026-08-31確認)。入館料とは別勘定です。

タイのマッサージそのものの種類や受け方はタイのマッサージはどんなものかにまとめています。体と健康まわりの記事は体と健康の記事一覧から辿れます。

出典

このページの内容は 2026-08-31 に確認しました。料金・制度・営業情報は変わることがあります。