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バンコクの学習塾 — 月謝の見方と、認可を確かめる方法

バンコクで子どもを塾に通わせるとき、月謝の表示がどうなっているか、入会金や教材費が別立てかをどう読むかを整理します。公式に金額を出している例として公文式のタイ法人の表示を見たうえで、塾がタイの制度上どう扱われ、認可をどこで確かめられるかを確認しました。

この記事の要点

  • 月謝が「1教科あたり」で表示されていることがあります。公文式のタイ法人は小学6年生以下1,700バーツ、中学1年生以上1,800バーツを1教科あたりの月謝として公表しています。2教科なら単純に倍です。
  • 塾は制度の外にあるわけではありません。学校外教育機関(โรงเรียนนอกระบบ)の5類型のうち4番目「ประเภทกวดวิชา」=基礎教育課程の一部の科目を補う学校が、それにあたります(2026-09-06 に一次照合。以前は「未確認」と書いていました)。
  • 認可は公開の窓口で誰でも調べられます(ログイン不要)。バンコク都の学校外教育機関は1,516件、うち区分が「กวดวิชา(塾)」のものは363件です。以前この記事は「検索の作りで確かめられない」と書いていましたが、誤りでした。
  • 入会金が別にかかります。同社は入会時に1回だけの535バーツを表示し、教材の一覧とバッグが含まれるとしています。
  • タイには私立の教育機関を許可する制度があり、根拠は私立学校法です。ただし塾がその対象に入るかは確かめられていません——教育省の検索ページはJavaScriptで描く作りで、区分の説明を読み取れませんでした。検索に出ないことを「許可が無い」と読まないでください。
  • 料金表を公式サイトに出していない教室が多くあります。公表されている数字は水準を知るための一例で、日本語のカリキュラムで教える塾は費用の作りが違うことがあります。

バンコクで子どもを塾に通わせようとすると、費用の比べ方でつまずきます。料金表を公式サイトに出していない教室が多く、出ていてもその数字が何に対する金額なのかが読み取りにくいからです。ここでは、公式に金額を公表している例をひとつ丁寧に読んだうえで、塾がタイの制度上どう扱われ、認可をどこで確かめられるかを整理します。

月謝が「1教科あたり」であることを見落とさない

数字がはっきり公開されている例として、公文式のタイ法人(Kumon Thailand)が公式サイトに出している金額を見ます。

項目公式表示の金額
入会金(入会時に1回だけ)535バーツ
月謝(1教科・小学6年生以下)1,700バーツ
月謝(1教科・中学1年生以上)1,800バーツ

公式の表示は「One-time Registration Fee: THB 535」「Primary six and below > 1,700 Baht」「Secondary one and above > 1,800 Baht」で、入会金には「Kumon bag」と「Table of Learning Materials」(教材の一覧)が含まれるとされています。運営は Kumon (Thailand) Co., Ltd.(CW Tower A, 16th Floor, 90 Ratchatdapisek Rd., Khwaeng Huai Khwang, Huai Khwang, 10310 Bangkok, Thailand/電話 +66 2626 6555)です。

要点は「1教科あたり」です。算数と国語の2教科なら、月謝は単純に倍になります。月々の見積もりを立てるときは、何教科を取るかを先に決めてから掛け算してください。

これは水準を知るための1例にすぎない

費用は教室ごとに違います。公式サイトに料金表を出していないところもあります。とくに日本語のカリキュラムで教える塾は費用の作りが違うことがあるので、通わせたい教室の公式の案内で、次の4つが別立てかどうかを確かめてください。

  • 入会金(1回だけか、更新があるか)
  • 月謝(1教科あたりか、通い放題か、週の回数で変わるか)
  • 教材費(月謝に含まれるか、学期ごとに別途か)
  • 年会費・施設費(あるか、あるなら何月に請求されるか)

塾は「学校外教育機関」の1類型として、制度の中にあります

2026-09-06 に解けました。この節はもともと「塾がその対象かは未確認」という見出しで、制度の側に塾が入るのかを決められないまま置いていました。私立教育振興委員会の告示(2552年2月12日)が、学校外教育機関(โรงเรียนนอกระบบ)を5つの類型に分けており、その4番目がこれです。

(๔) ประเภทกวดวิชา — 基礎教育課程のうち一部の科目の知識を補うことを目的として設けられた学校

ほかの4つは、宗教(สอนศาสนา)・美術と体育(ศิลปะและกีฬา)・職業(วิชาชีพ)・生活技能(สร้างเสริมทักษะชีวิต)です。塾はこの制度の対象です。

ただし、そこから先はまだ確かめられていません。個々の教室がこの類型で許可を受けているか、それとも会社の形で運営しているかは、下に書いたとおり検索の側の作りで確かめられません。「制度の対象である」ことと「その教室が許可を受けている」ことは別の話です。

個人の家庭教師は、この5類型の枠には入りません。違いは家庭教師を頼むにまとめました。

タイでは、私立の教育機関の設置に許可が要ります。教育省の私立学校振興委員会事務局(สช.)のページには、根拠となる法律が「พระราชบัญญัติโรงเรียนเอกชน พ.ศ. ๒๕๕๐ และที่แก้ไขเพิ่มเติม โดยพระราชบัญญัติโรงเรียนเอกชน (ฉบับที่ ๒) พ.ศ. ๒๕๕๔」(私立学校法 仏暦2550年、および同法(第2号)仏暦2554年による改正)と示されています。同事務局は「โรงเรียนเอกชนในระบบ」(制度内の私立学校)と「โรงเรียนเอกชนนอกระบบ」(制度外の私立学校)という区分を使っています。

許可を受けた学校は、同事務局の「ตรวจสอบโรงเรียนที่ได้รับอนุญาต(許可を受けた学校を調べる)」から検索できるとされています。

検索に出てこないことを「許可が無い」と読まないでください。タイでは家庭教師業や研修業として会社の形で運営している教室もあり、その場合はこの名簿に載りません。ここで確かめられるのは「載っているかどうか」までです。

2026-09-06 訂正。ここにはもともと「この検索ページは中身をJavaScriptで描く作りで、こちらからは検索の条件や、塾が上の2区分のどちらに入るかを確かめられません」と書いていました。それは誤りでした。私立教育振興委員会事務局の照会システムはログイン不要の公開検索で、区分でも名前でも引けます。実際に引くと、バンコク都の学校外教育機関は1,516件、そのうち区分が「กวดวิชา(塾)」のものは363件です(全国では1,828件)。お詫びして訂正します。詳しい手順と、「出てこない=無許可ではない」ことは塾と家庭教師に書きました。

ワッタナー区には学校が多い(塾の数は測っていません)

バンコク都ワッタナー区役所の資料によると、区内にはバンコク都立の学校が8校、教育省の基礎教育委員会に属する学校が2校、そして私立学校が33校あります。トンローやエカマイを含む区です。

ここで数えられているのは学校であって、塾ではありません。区役所の資料に塾の数は出てきませんし、そもそも塾がこの「私立学校33校」に含まれるかどうかも(上に書いたとおり)確かめられていません。バンコクには50区あり、他の区と比べてもいません。「学校が多いから塾も多い」とは、この資料からは言えません。この節は、トンローという地域の様子を知るための材料として置いています。

通わせる場所を選ぶときは、費用よりも先に通いの経路を見てください。バンコクの渋滞は時間帯で大きく変わるので、「駅から歩ける距離か」「送り迎えの時間帯に何分かかるか」が続けられるかどうかを左右します。

問い合わせる前に決めておくこと

  • 何教科取るかを先に決める。月謝が1教科あたりの表示なら、ここで総額が決まります
  • 入会金・教材費・年会費が別立てかを、案内の文面で確かめる
  • 体験や休会の扱いを聞く。一時帰国の月にどうなるかは、駐在の家庭でよく効いてきます
  • 教える言語を確かめる。日本語なのか、英語なのか、タイ語なのかで、子どもの負担がまるで違います
  • 送り迎えの時間帯の所要時間を、実際にその時間に測る

ここに挙げた金額は 2026-09-06 に公式ページで確認したものです。料金は変わります。申し込みの前に、必ず通わせたい教室の公式の案内で確かめてください。

認可を自分で調べる手順

私立教育振興委員会事務局(สช.)の照会システムはログイン不要で、誰でも使えます。学校名か学校コードを入れて検索します。説明文にも「一般の関心のある方のため」と書かれています。

区分で絞ることもできます。実際に引いた数です。

区分登録数
バンコク都の私立学校 合計2,157
うち 正規の課程(ในระบบ)641
うち 学校外教育機関(นอกระบบ)1,516
うち区分が กวดวิชา(塾)363
うち区分が นานาชาติ(インター校)131
(参考)全国の กวดวิชา1,828

ただし「出てこない=無許可」ではありません。たとえば公文のタイ語表記「คุมอง」で引くと、バンコクの学校外教育機関 1,516件のうちヒットは0件です。加盟者の個人名義で登録されている、別の表記になっている、別の区分で登録されている——といった説明がありえて、このデータでは区別できません。0件を「無許可の証拠」と読まないでください。

タイ系の塾は、料金と時間数を公開しています

日系の集団塾は料金を公開していないところが多いのですが、タイの大手は映像講座を時間数と受講期間つきで売ります。同じ「塾」でも設計が違います。

価格
OnDemand物理パック(映像 33時間/受講可能 37時間/期間 8か月3,200 バーツ
Enconcept文法+Error 基礎(24+5時間/3か月)3,000 バーツ
EnconceptTCAS 英語(48+10時間/6か月)8,000 バーツ
WE BY THE BRAIN高校受験の数学(19時間1,900 バーツ
WE BY THE BRAIN5教科パック(183時間13,900 バーツ

時間あたりで割ると比較できます。Enconcept の 48+10時間 8,000バーツは1時間あたり約138バーツ、WE の183時間 13,900バーツは約76バーツです。ただし映像講座と個別指導は別のものです。並べて安い高いを言うのは筋が違います。日系の個別指導の月謝と、家庭教師の時給は塾と家庭教師にまとめました。

出典

このページの内容は 2026-09-06 に確認しました。料金・制度・営業情報は変わることがあります。