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タイのインター校へ出願する — 時期・書類・英語力の評価

バンコクのインターナショナルスクールに出願するとき、いつ動き始めるか、どんな書類が要るか、英語力はどう評価されるかを、2校が公式に出している案内から整理しました。学年の区切りが9月1日である学校もあり、日本の学年とずれます。

この記事の要点

  • 出願の受付は入学の1年ほど前から始まります。Bangkok Patanaは2027/28年度の受付を2026年9月1日から始めると公表しています。
  • 幼児期(Pre-K〜Grade 1)の入学は、学年が生年月日で決まります。ISB は「on or before September 1st」に何歳かで判定すると書いており、4月生まれから3月生まれで区切る日本の学年とはずれます。
  • 書類は成績表・出生証明書・パスポートに加えて、現在の学校の担任からの推薦状を学校間で直接やりとりする形が使われます。手元でそろえて終わりではありません。
  • 英語が母語でない場合、英語力の評価が入学の過程に入ります。ISBは「An English language proficiency assessment is part of the admissions process for all non-native speakers」と書いています。
  • 英語の支援(EAL)には学年ごとの上限があります。ISBは学習支援とEALの両方が必要な場合は受け入れられないと明記しています。空きの有無は費用より先に確かめてください。
  • 満席で待機になることがあります。Bangkok Patanaは2026/27年度について、多くの学年が満席のため待機となる可能性があるとしています。

タイのインターナショナルスクールへ出願するとき、この2校の案内を読んでまず効いてくると分かるのは時期です。学年の始まりが日本と違い、受付は入学の1年ほど前から始まり、人気の学年は満席になります。ここでは、バンコクの2校が公式に出している案内から、時期・書類・英語力の評価の3点を整理します。

受付は入学の1年ほど前から始まる

Bangkok Patana School は、2027/28年度の出願を2026年9月1日から受け付けると公表しています。同じページで2026/27年度については「現在も受け付けているが、多くの学年が満席のため待機リストになる可能性がある」としています。

つまり Bangkok Patana では、入学したい年度の1年前の秋には受付が始まります。他校の受付開始日は確かめていません。志望校の公式で個別に確かめてください——ここで見た2校のうち、受付開始日を公表しているのは Bangkok Patana だけです。駐在の辞令が出てから調べ始めると、すでに待機の列に並ぶことになります。

出願料は席の確保ではない

ISB は出願料を「payable when an application is submitted to the Admission Office and isn't refundable」(出願書類を入学課へ出すときに払い、返金されない)と説明しています。払っても評価や入学が約束されるわけではありません。複数校へ同時に出すなら、その分だけ戻らないお金が増えます。

学年は生年月日で決まる — 日本の区切りとずれる

International School Bangkok は、幼児期の入学の条件として「your child must be 3 / 4 / 5 / 6 years old on or before September 1st」(9月1日の時点で3・4・5・6歳であること)と書いています。

日本の学年は4月2日から翌年4月1日で区切ります。基準日が違うので、同じ生まれ年の子が日本とタイで違う学年になることがあります。4月2日から9月1日生まれの子は、日本より1学年上になります(9月2日から翌4月1日生まれの子は、日本と同じ学年で対応します)。基準は「9月1日までに何歳になっているか」なので、9月1日生まれもこちら側に入ります。2026-09-05 訂正——ここには「逆もあります」と書いていましたが、9月1日を基準にするかぎり、日付の規則から1学年下になることはありません。下の学年に入る場合は、英語力などによる学校側の判断で、日付とは別の理由です。「日本で何年生だったか」ではなく、生年月日を出願先の基準日にあてはめて確かめてください。

書類は「手元でそろえて終わり」ではない

Bangkok Patana が公式に挙げている必要書類です。

区分中身
学校推薦状現在の学校の担任教師から直接送付。作文サンプル付き
書類直近2年間の学校成績表/出生証明書または養子縁組書類/子どもと保護者のパスポート(写真ページ)/子どもと保護者の個人写真
書類(タイ国籍を持つ二重国籍者のみ)タイIDと家屋登録
所定の様式Application Agreement/出願料の支払い書類/Letter of Guarantee/医師の手紙/学年別のフォーム

推薦状は学校どうしで直接やりとりします。いま通っている学校の先生に依頼して、先生から送ってもらう必要があります。日本の学校に「英語で書いて直接送ってほしい」と頼むには時間がかかるので、書類のなかでいちばん早く動かすべきものです。

成績表は直近2年間ぶんが求められます。転校を重ねている場合は、前の学校ぶんも取り寄せる必要が出てきます。

英語力の評価は、入学の過程の一部

ISB は「An English language proficiency assessment is part of the admissions process for all non-native speakers」(英語が母語でないすべての志願者について、英語力の評価が入学の過程の一部である)と書いています。

Bangkok Patana も「EAL – Applicants who are non-native speakers or multilingual in English and other languages, will be assessed for their English language abilities by an EAL (English as Additional Language) Specialist.」として、EAL の専門の担当者が英語力を評価するとしています。評価は学校を訪れての面接の形で行われます。

支援の枠には上限がある

ここが費用より先に確かめるべきところです。ISB は EAL について「Please note this program has limited availability per grade level.」(このプログラムは学年ごとに受け入れの上限がある)と明記し、さらに「ISB unfortunately cannot support students that would require multiple types of support e.g. Learning Support and EAL support.」(学習支援と EAL の両方が必要な生徒は受け入れられない)と書いています。

つまり「英語ができないので支援を受けながら入りたい」という前提は、学年に空きがあることが条件です。志望校を決める前に、その学年の EAL に空きがあるかを問い合わせてください。

順番を決めるなら

  • 入学したい年度の1年前の夏までに、志望校の受付開始日を確かめる
  • 生年月日を出願先の基準日にあてはめ、どの学年になるかを先に確定する
  • 推薦状の依頼をいちばん先に出す。学校間で直接やりとりするので、こちらでは進められません
  • EAL が要りそうなら、その学年の空きを最初に聞く
  • 直近2年分の成績表を、転校していれば前の学校ぶんも含めて集める
  • 満席の可能性を前提に、待機になったときの代わりを用意しておく

ここに挙げた内容は 2026-09-06 に各校の公式ページで確認したものです。受付の時期も必要書類も年度ごとに変わります。出願の前に、必ず志望校の公式の案内で確かめてください。

出願の時期は、学年暦から逆算します

インター校は8月始業です。2026/27年度の始業日を並べます。

学校始業学期の区切り
ISB8月10日2セメスター(第2は1月12日〜)。終業6月11日。学習日 181日
Bangkok Patana8月19日3学期(〜12月18日/1月11日〜4月2日/4月19日〜6月25日)。180日
Harrow8月20日3学期(〜12月11日/1月5日〜4月2日/4月19日〜6月25日)。4月5〜16日はソンクラーン休み
Shrewsbury8月31日3学期(〜12月18日/1月12日〜4月9日/4月26日〜7月2日)

Shrewsbury は「学年は8月末から7月初めまで、英国の学校と同じ時期・同じ長さの3学期に分かれる」と説明しています。日本人学校は4月始業(2026年度は4月17日)なので、学年の切れ目が約4か月ずれます。

出願のときに払うお金

合否が出る前に払うお金と、決まってから払うお金があります。申込料はどこも返りません。

学校申込料(返らない)入学時の一時金
Bangkok Patana4,000(2026年8月から 5,500)入学金 250,000+保証金 50,000
ISB4,700登録料 260,000+保証金 40,000。登録料は入学から20授業日以内の退学なら返る
Shrewsbury5,000席の確保 225,000+保証金 225,000
Harrow5,000(審査日まで)入学金 225,000+保証金 200,000(寮生 275,000)
Bangkok Prep審査料 5,000配置料 30,000+登録料 110,000〜160,000+保証金 60,000
St Andrews6,500(合格通知の受諾時)入学料 110,000〜160,000(FS2〜Year 1 は免除)+席の予約 50,000
KIS6,000登録料 260,000(Grade 11〜12 は 185,000)

KIS は申込について「出願しても席が保証されるわけではありません」と明記しています。Harrow の申込料は審査の日までに払う形です。

英語の支援(EAL)が要るかどうかで、費用が変わります

  • ISB は「授業料に EAL の支援を含む」と明記しています
  • Bangkok Patana は Year 1〜9 の EAL が年 105,000 バーツの別料金です

同じ「年額100万バーツ弱」でも、ここで年10万バーツ違います。出願前に、お子さんに EAL が要るかどうかと、その扱いを確かめてください。

カリキュラムについて、出願前に聞いておくこと

  • 「MYP の eAssessment に登録していますか」——外部評価は任意で、登録していなければ MYP の修了証は出ません
  • 「IGCSE の評定は A*〜G ですか、9〜1 ですか」——9〜1 は管理ゾーン3に限った選択肢です
  • 日本語A/日本語B は開講されていますか。レベルは」——日本の大学の出願要件に直結します
  • 「認証はどの団体ですか」——WASC・CIS・ACSI・NEASC・Cognia・COBIS のいずれかが、日本の大学入学資格(昭和23年文部省告示第47号 第25号)の条件です

カリキュラムそのものの中身はカリキュラムの違いに、学費の全体像は学費は何でできているかにまとめました。

出典

このページの内容は 2026-09-06 に確認しました。料金・制度・営業情報は変わることがあります。