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タイの物価は日本と比べてどうなのか

タイの物価を、公式に公表されている数字だけで整理しました。付加価値税は7%、バンコクの電車の1回券は17〜65バーツ、プーケットのバスは空港からパトンまで100バーツ均一です。日本との比べ方と、自分で確かめる手順もまとめています。

この記事の要点

  • 公式に確かめられるのは税率と運賃です。タイの付加価値税は7%、日本の消費税は標準10%・軽減8%なので、日常の買い物にかかる税の分だけタイのほうが3ポイント低くなります。
  • バンコクのBTSの1回券は17〜65バーツ、郊外のレッドラインは大人12〜42バーツです。BTSの1日券は当日なら回数も距離も制限なく乗れますが、価格は公式ページに数字が出ていません。
  • プーケットのスマートバスには、外国人向けの別料金がありません。ルート1は空港からパトンを通ってラワイまで100バーツ均一、ルート2はバスターミナルからパトンまで50バーツです。
  • 同じ路線に1日3回以上乗るなら、乗り放題券のほうが安くなると公式に書かれています。ルート1は1日299バーツ、3日499バーツ、7日799バーツです。
  • 屋台の一皿や、交渉で決まる乗り物の料金は、その場でしか分かりません。動かない税率と運賃を先に固めて、宿・食事・航空券は幅で持つのが現実的です。為替は当日にタイ銀行の統計ページで見ます。

「タイは物価が安い」とよく言われます。ただ、何がどれだけ安いのかは品目でまるで違います。このページでは、値段が公式に公表されているものだけを並べました。鉄道やバスの運賃、税率のように、運営会社や役所が自分で数字を出しているものです。屋台の一皿やコンビニの飲み物のように、どこにも公表されていない値段は扱いません。そのぶん、ここに書いた数字は出どころまでたどれます。金額は2026-08-31に各公式サイトで確かめたもので、改定で変わります。

日本と比べるなら、まず税率と運賃を見る

物価をまるごと比べようとすると、話が大きくなりすぎて答えが出ません。買うものが違えば結論も変わるからです。そこで、両方の国で公的に決まっていて、誰が調べても同じ数字になるものから見ていきます。

まず税金です。タイの付加価値税(VAT)は、歳入局が7%と公表しています。日本の消費税は、国税庁の説明で標準税率10%、軽減税率8%です。日常の買い物にかかる税の分だけでも、タイのほうが3ポイント低い計算になります。

次に電車の運賃です。バンコクのBTSの1回券は、公式の運賃表で17バーツから65バーツの範囲です。同じ距離感の移動を日本の都市鉄道でしたときの金額と、頭のなかで並べてみると差がつかめます。

日本側の物価そのものの動きは、総務省統計局の消費者物価指数で追えます。直近の月次結果では、全国の総合指数は基準を100として102.0、前年同月比で1.9%の上昇でした。生鮮食品を除く総合指数は102.1で、前年同月比1.8%の上昇です。つまり日本の物価は上がっている最中で、日本にいる感覚のまま「タイは安いはず」と決めつけると、ずれが出ます。

気をつけたいのは、安いのはタイの中で作られてタイの中で回っているものだという点です。輸入品、日本から運ばれてくる食材、日本人向けのサービスは、この話の外にあります。同じバンコクでも、屋台で食べるのと日本料理の店で食べるのとでは、価格の性質が違います。

お金の単位は「バーツ」、細かい単位は「サタン」

タイの通貨はバーツです。タイ銀行が公開している通貨法(Currency Act)の第7条に、通貨の単位はバーツであり、1バーツは100サタンに分かれると書かれています。日常の支払いではバーツ単位で完結することがほとんどですが、スーパーのレシートやガソリンの単価にはサタンの端数が出ます。

紙幣はタイ銀行が発行します。公式サイトの「流通している紙幣」のページには、100バーツ・50バーツ・20バーツのポリマー紙幣と、紙の紙幣が載っています。どの額面がいま流通しているかは、同じページで確かめられます。

為替レートは毎日動きます。1バーツが何円かをこのページに書いても、読むころには違う数字になっています。レートはタイ銀行の統計ページで公表されているので、行く前と現地に着いてからの2回、そこで見るのが確実です。手元の円をどこで替えるかは、タイでの両替はどこでするかにまとめています。

値札に税は入っているのか

タイの付加価値税は7%です。歳入局は、タイ国内で継続的に物を売ったりサービスを提供したりして、年間の売上が180万バーツを超える事業者はVATの対象になると説明しています。逆に、年間売上が180万バーツに満たない小規模な事業者はVATが免除される、とも書かれています。

ここから分かるのは、店の規模によって税の扱いが違うということです。売上が基準に届かない小さな店は、そもそもこの制度の外にいます。値札に税が含まれているかどうかは店によって違うので、レシートを見て確かめるのが早いです。

金額の大きい買い物をするときは、この7%が効いてきます。日本の消費税10%と比べると、同じ本体価格なら税の分だけ支払総額は小さくなります。ただし本体価格が日本より高い商品もあるので、税率だけで得だと判断はできません。

バンコクで電車に乗るといくらか

バンコクの移動費は、公式の運賃表で確かめられる数少ない項目です。

路線券種公式表示の運賃
BTS(高架鉄道)1回券17〜65バーツ
レッドライン(郊外電車)大人12〜42バーツ
レッドライン(郊外電車)学生11〜38バーツ
レッドライン(郊外電車)高齢者6〜21バーツ

BTSの1回券の運賃表は、公式サイトの1回券のページからPDFで開けます。表には「単位:バーツ」と明記されていて、区間ごとに適用開始日が注記されています(既存区間と延伸区間で開始日が違います)。運賃改定はこのPDFが差し替わる形で反映されるので、金額を確かめたいときはここを見るのが確実です。

レッドラインは、バンコクの北側から西側へ延びる郊外電車です。公式の運賃表には大人・学生・高齢者の3種類の表が並び、それぞれ上の金額の幅に収まります。高齢者の運賃が大人のおよそ半分に設定されているのが特徴です。

1日券もあります。BTSの1日券のページによると、買った当日は回数も距離も制限なく乗れること、カードに残った価値は払い戻せないこと、全駅の窓口で売っていることが書かれています。あわせて、改札の内側(有料エリア)にいられる時間は120分までで、超えると公示された最高運賃が罰金としてかかる、という決まりも同じページに出ています。1日券の価格はページに数字が出ていないので、駅の窓口か公式サイトで確認してください。

プーケットの移動はいくらか

プーケットは、バンコクとは移動の事情が違います。鉄道が無く、島の中を南北に移動する距離が長いので、何に乗るかで費用が大きく変わります。運賃が公式に出ているのは、島内を走るプーケット・スマートバスです。

路線区間1回の運賃
ルート1空港 ⇄ パトン ⇄ ラワイ100バーツ均一
ルート2バスターミナル ⇄ パトン50バーツ
ドラゴンライン市内の循環無料

公式の時刻表ページによると、ルート1は空港南側からパトン、カロン、カタを通ってラワイまで、ルート2はバスターミナル2からプーケット・タウンを経てパトン・ビーチまでを結びます。ドラゴンラインは、セントラル・フェスティバル、旧市街、OTOPマーケットをつなぐ無料の循環便だと説明されています。

費用を読むうえで大事な点が、公式の支払いページに2つ書かれています。ひとつは6歳未満の子どもは、料金を払う大人と一緒なら無料であること。もうひとつは、外国人向けの別料金は無く、地元の人も旅行者も同じ運賃だと明記されていることです。交渉が要らないので、旅の予算が立てやすくなります。

支払い方法も公式ページに出ています。アプリは要らず、車内で現金か、非接触対応のVisa・Mastercard・JCBのカードで払えます。Apple PayとGoogle Payも使えます。領収書が要るときは運転手に頼めば印刷してもらえる、とも書かれています。

プーケットで何日か過ごすなら乗り放題券もある

同じ路線を何度も使うなら、乗り放題の券が公式サイトに用意されています。公式ページには「1日に3回以上乗るなら、こちらのほうが得」と書かれています。

有効期間ルート1ルート2
1日299バーツ159バーツ
3日499バーツ299バーツ
7日799バーツ499バーツ
10日1,000バーツ699バーツ
30日1,990バーツ1,590バーツ

ルート2には、30日の学生向けが790バーツで別に用意されています。1日券はどちらも「24時間乗り放題」と書かれているので、買った時刻から数える形です。ルート1の1回が100バーツですから、空港との往復に加えてビーチを1回移動すれば、1日券のほうが安くなる計算になります。

プーケットの旅費は、何で決まるのか

「プーケットの費用」を調べると、合計いくらという数字が並びがちです。ただ、その内訳のうち公式に確かめられるものと、確かめられないものははっきり分かれます。

  • 公式に確かめられるもの … 島内バスの運賃と乗り放題券の価格。付加価値税の7%。これらは運営会社と役所が数字を出しています。
  • その場でしか分からないもの … タクシーやトゥクトゥクなど、運賃が交渉で決まる乗り物の料金。飲食店の値段。土産物の値段。
  • 時期で動くもの … 航空券と宿泊。同じ部屋でも季節と曜日で何倍も変わるので、日付を決めてから予約サイトで見るしかありません。

ですから旅費を見積もるときは、動かない部分を先に固めて、動く部分を幅で持つのが現実的です。空港からホテルまでの足とホテルからビーチまでの足は、上のバス運賃で先に確定できます。そのうえで宿と食事を幅で置けば、総額の目安がぶれにくくなります。

なお、この記事は「いくらかかるか」を知るための面です。どの店やどの事業者を選ぶかという評価は扱っていません。店ごとの評判は口コミのページを、サービスの比べ方は比較のページを見てください。

値段が動くもの、動きにくいもの

「いまのタイの物価」を知りたいときに便利なのが、この区別です。

  1. ほとんど動かないもの … 付加価値税の税率のように、法律や告示で決まっているもの。変わるときは公表されます。
  2. ときどき改定されるもの … 鉄道やバスの運賃。改定されると公式サイトの運賃表が差し替わります。BTSのようにPDFで出している会社なら、ファイルを開けばその時点の金額が分かります。
  3. 毎日動くもの … 為替レート、生鮮食品、燃料。ここは記事の数字を信じずに、その日の表示を見るしかありません。

日本円で考えるときは、3番目の為替が効いてきます。バーツ建ての値段が変わっていなくても、円が動けば日本円での負担は変わります。「タイの物価が上がった」と感じるときに、実際に上がっているのはバーツの値段なのか、円のほうが下がったのかを分けて見ると、判断を誤りません。

値段を自分で確かめる手順

数字が古くなっていないかを自分で確かめるなら、次の順番が早いです。

  1. 運営者の公式サイトを開く。鉄道なら鉄道会社、バスならバス会社です。まとめ記事ではなく、その値段を決めている当事者を見ます。
  2. 運賃表や料金表のページを探す。PDFで出している会社が多いので、ファイル名や注記に適用開始日が入っていないかも見ます。
  3. 税率は役所で確かめる。タイの付加価値税なら歳入局、日本の消費税なら国税庁です。
  4. 為替は当日に見る。タイ銀行の統計ページが公表元です。

この4つで、旅と暮らしに関わる費用の骨組みはだいたい押さえられます。残りの「店ごとの値段」は、現地で値札を見るのがいちばん正確です。

買い物のときに知っておくと迷わないこと

物価の話は、どこで買うかとつながっています。日本の商品や日本の味を求めると、輸送と流通の分だけ値段は上がります。どんな店があるかはタイにある日系のお店にまとめました。土産に選ばれることの多いブランドについてはナラヤはどういうブランドかで扱っています。

支払いの前に必要なのが両替です。どこで替えるかで手元に残るバーツの額が変わるので、タイでの両替はどこでするかを先に読んでおくと落ち着いて動けます。お金まわりのほかの記事は買い物とお金の記事一覧からたどれます。

出典

このページの内容は 2026-08-31 に確認しました。料金・制度・営業情報は変わることがあります。