タイの祝日はいつで、何が休みになるか
タイの祝日は日付が毎年動くものがあり、土日と重なると翌日に振り替わります。公式カレンダーの一年ぶん、動く祝日と動かない祝日、銀行や店が開いているか、お酒が買えない日と時間帯までを公式情報だけで整理しました。
この記事の要点
- 祝日は銀行の窓口が閉まります。いっぽうデパートは10:00〜11:00頃から22:00頃まで、コンビニは24時間で、街が一斉に止まるわけではありません。
- 仏教にかかわる祝日は月の満ち欠けで決まるため、西暦の日付が毎年ずれます。土日と重なった祝日は翌日が振替休日になり、3連休や4連休になることがあります。
- マカブーチャ、ヴィサカブーチャ、アサラハブーチャ、カオパンサー、オークパンサーの日は、酒類の販売が終日禁止です。マカブーチャについては飲食店での提供も止まると明記されています。選挙の前日と当日も買えません。
- ふだんの日の酒類販売は、2026年5月29日から原則11:00〜24:00になりました。飲めるのは20歳からです。
- カレンダーに載っている春節祭(中国旧正月)は、タイの祝祭日ではありません。灯篭を流すロイクラトンも祝日ではないので、休みとして数えないでください。
タイの祝日は、日本の祝日のように毎年おなじ日付に並ぶわけではありません。日付が固定されている祝日と、月の満ち欠けで決まるために毎年ずれる祝日が混ざっています。さらに、土日と重なった祝日は翌日に振り替わります。旅行の日程を組むときに効いてくるのは「その日が何の日か」よりも、銀行が閉まるのか、店は開いているのか、お酒は買えるのかのほうです。このページは、タイ国政府観光庁など公式に出ている情報だけを使って、その順番で整理したものです。どの店が良い、どのツアーが良いという評価は扱いません。
タイの祝日はいつあるのか
下の表は、タイ国政府観光庁(TAT)が公式サイトに出している2026年の祝祭日・行事です(同庁の見出しが「2026年タイの祝祭日・行事カレンダー」)。2026-09-01に同庁のカレンダーで確認しました。★の日と振替休日は年によって日付が変わります。翌年の日程は同じカレンダーで確かめてください。★は「毎年日にちが変わる」と注記されている日、「酒類販売禁止」は同庁が酒類の販売を禁じる日として印を付けている日です。
| 日付 | 名前 | 備考 |
|---|---|---|
| 1月1日 | お正月 | |
| 2月17日 | 春節祭(中国旧正月) | ★/タイの祝祭日ではない |
| 3月3日 | マカブーチャ(万仏祭) | ★/酒類販売禁止 |
| 4月6日 | チャクリー記念日 | |
| 4月13〜15日 | ソンクラーン(水掛祭り・タイ正月) | 3日続く |
| 5月1日 | レイバーデイ | |
| 5月4日 | 戴冠記念日 | |
| 5月13日 | 農耕祭 | ★ |
| 5月31日 | ヴィサカブーチャ(仏誕節) | ★/酒類販売禁止 |
| 6月1日 | ヴィサカブーチャ 振替休日 | |
| 6月3日 | スティダー王妃生誕日 | |
| 7月28日 | ワチラロンコーン国王陛下生誕日 | |
| 7月29日 | アサラハブーチャ(三宝節) | ★/酒類販売禁止 |
| 7月30日 | カオパンサー(入安居) | ★/酒類販売禁止 |
| 8月12日 | シリキット王太后生誕日 | |
| 10月13日 | ラーマ9世記念日 | |
| 10月23日 | チュラロンコーン大王記念日 | |
| 10月26日 | オークパンサー(出安居) | ★/酒類販売禁止 |
| 12月5日 | ラーマ9世生誕日 | |
| 12月7日 | ラーマ9世生誕日 振替休日 | |
| 12月10日 | 憲法記念日 | |
| 12月31日 | 大晦日 |
同庁はこの表に「祝日は、現地の事情により予告なく変更になる場合がまれにございます」と断りを添えています。数か月先の予定を固めるときは、出発が近づいた時点でもう一度見直してください。
日付が動く祝日と、動かない祝日
★が付いているのは、上の表では春節祭・マカブーチャ・農耕祭・ヴィサカブーチャ・アサラハブーチャ・カオパンサー・オークパンサーの7つです。仏教にかかわる日は太陽暦ではなく月の満ち欠けで決まる暦に乗っているため、西暦の日付は毎年ずれます。
- マカブーチャ(万仏祭) — 陰暦3月の満月の日です。釈迦がウェールワン寺院を訪れた際、悟りの境地に達した1,250人の弟子が偶然一堂に会したという出来事を祝う日で、人々は寺で説法を聞き、ろうそくを手に本堂や仏塔を3巡します。
- カオパンサー(入安居) — 陰暦8月の十六夜、新暦では7月ごろに当たります。
- オークパンサー(出安居) — タイ旧暦11月の満月の日です。
- 農耕祭 — 同庁のカレンダーで★が付いており、日付は毎年変わります。
逆に、日付が固定されているのは1月1日、4月6日、4月13〜15日、5月1日、5月4日、6月3日、7月28日、8月12日、10月13日、10月23日、12月5日、12月10日、12月31日です。王室にかかわる記念日と、正月・大晦日・レイバーデイがここに入ります。
土日と重なった祝日は翌日に振り替わる
同庁の注記は「土・日と祝祭日が重なった場合、翌日が振替休日となります」です。上の表で振替休日が2つ立っているのは、この規則が働いた結果です。
- ヴィサカブーチャの5月31日は日曜のため、翌日の6月1日が振替休日になっています。
- ラーマ9世生誕日の12月5日は週末に当たるため、振替休日は12月7日に置かれています。
祝日の当日と振替休日が続くと、実質的に3連休や4連休になります。銀行や役所の用事をタイ滞在中にすませる予定なら、この連なりを先に見ておくと安全です。
中国の旧正月はタイの祝日ではない
カレンダーには春節祭(中国旧正月)が載っていますが、同庁は注記で「中国旧正月は、タイの祝祭日ではありません」とはっきり書いています。街のあちこちで祝われる行事ではあっても、官公庁や銀行が休みになる日ではない、という意味です。行事と祝日を同じ表に並べているカレンダーなので、ここは読み分けが要ります。
祝日に休むもの、開いているもの
銀行と両替
同庁は銀行の営業時間を「月曜日から金曜日09:00〜15:00(土日祝祭日休み)」としています。つまり祝日は銀行の窓口が開きません。いっぽう両替は、観光地やホテル街にある出張両替所が8:30〜20:00頃まで、スワンナプーム国際空港内の銀行両替所は24時間営業と案内されています。祝日に現金が要るなら、空港か両替所を当てにすることになります。
銀行の休みは、観光庁の祝日カレンダーとは別に、中央銀行であるタイ銀行が年ごとに定めて公表しています。金融機関の休業日はタイ銀行「金融機関の休業日」のページが正本です。
店・デパート・コンビニ
ショップとデパートは「オープン10:00〜11:00頃/クローズ22:00頃」、セブンイレブンやファミリーマートなどのコンビニエンスストアは24時間営業と案内されています。祝日だからといって商業施設が一斉に閉まるわけではありません。日本の元日のような「街が止まる日」を想像していると、むしろ拍子抜けします。
郵便局
バンコク中央郵便局(GPO)の営業時間は「月〜金08:00〜20:00&土日祝日08:00〜13:00」とされています。祝日も午前中は開くという珍しい部類です。ただし時間は短くなるので、荷物を出すつもりなら午前に動いてください。
役所と入国管理局
タイ入国管理局の公式サイトは、窓口の受付を「月〜金 08:30〜16:30」、問い合わせを 1178 と 02-572-8500 として出しています。観光庁のページはバンコク入国管理局について「月〜金 08:30-12:00, 13:00-16:30」と昼の休みを挟む形で案内しており、表記に差があります。ビザの延長など窓口に用がある場合は、出向く前に番号へ確認してください。祝日が平日に重なる週は、そこだけ窓口が動かない可能性があります。
お酒が買えない日と、買える時間帯
タイでは酒類の扱いが法律で細かく決まっています。押さえるのは3つです。
- 仏教の日は終日買えません。 観光庁は「タイでは仏教の日が年に数日あり、それらの日にはアルコール類の販売は法律で禁止されています」としています。マカブーチャの解説ページでは「タイ国内において、全ての酒類の販売及び飲食店での提供は終日禁止となります」と、飲食店での提供まで止まることを明記しています。上の表で「酒類販売禁止」を付けたマカブーチャ・ヴィサカブーチャ・アサラハブーチャ・カオパンサー・オークパンサーの5日が当たります。
- 選挙の前日と当日も買えません。 これも観光庁が同じページで案内しています。
- ふだんの日は時間帯が決まっています。 観光庁の公式ニュースルームは、2026年5月29日から酒類の販売が原則として11:00〜24:00になったと発表しています。以前は14:00〜17:00が制限されていましたが、この時間帯が通常の販売時間に組み込まれました。ホテル、認可された娯楽施設、出国旅客を対象とする国際空港エリア、認可されたイベント会場などは、許可に応じて別の条件で提供されます。
飲める年齢は20歳からです。寺院、官公庁、公園、ガソリンスタンド、公共交通の区域では、法で特に認められた場所を除いて販売も飲酒も禁じられています。なお、観光庁の日本語ページには2025年12月からの試行期間として書かれた時間帯の説明が残っています。時間帯の最新の扱いは、上のニュースルームの発表のほうを見てください。
4月のソンクラーンは何をする日か
4月13〜15日の3日間が祝日です。観光庁の説明では、ソンクラーンは太陽の軌道が12か月の周期を終えて白羊宮(おひつじ座)に入る時期を祝うもので、人々はまず仏像を清め、次に年長者、つづいて友人や通りがかりの見知らぬ人に水を掛けます。順番があるという点が、単なる水掛けイベントとの違いです。
外国人観光客が集まるのはバンコクのカオサン通りやチェンマイですが、モーン族が多く暮らすプラ・プラディーンやクレッド島では、いまも伝統的な祝い方が残ると案内されています。北部や東北部では雨乞いの儀式や、夏休み中の男の子が仏門に入る得度式も見られます。
この行事は、ユネスコの無形文化遺産の代表一覧に2023年に記載されました。旅行者向けの水掛けイベントとしてだけ見ると、半分しか見ていないことになります。
7月に始まり10月に終わる、3か月の安居
カオパンサー(入安居)からオークパンサー(出安居)までの3か月は、僧侶が寺にこもって修行する期間です。観光庁は「雨期は新しい命が芽生える季節とされ、この日から3か月間はそれらを踏み殺さぬよう僧侶たちは遠出を避け、寺院に籠もって修行に励みます」と説明しています。
終わりのオークパンサーは、3か月の修行を終えて僧侶が自由に外出できるようになる日で、タイ全土で祝われます。ただし観光庁は「実施日は各県によって異なりますが、各地域で伝統的なお祭りが行われます」としています。同じ行事でも県によって日が違うので、地方の祭りを目当てにするなら現地の告知を確かめてください。
ロイクラトンは祝日ではない
灯篭を流すロイクラトンは全国で盛大に行われますが、観光庁の祝祭日・行事カレンダーに祝日としての記載はありません。時期は陰暦12月、新暦では11月ごろで、河川の水位が上がるこの時期に川の女神へ感謝を込めて灯篭を流す、と説明されています。休みになる日ではないので、この行事のためにタイへ行くなら、祝日の連休とは別に日程を組むことになります。
祝日に寺へ行くなら服装から
仏教の祝日は寺が最も混む日でもあります。観光庁のエチケットのページは、寺院を観光する際は男女ともにノースリーブやショートパンツ、やぶれたジーンズなど露出の多い服装は避けるとしています。場所によっては腰巻などを有料で貸してくれますが、そうでないところでは入場できないこともあります。境内で手をつないだり肩を組んだりするのも好ましくないとされ、女性は僧侶に触れてはいけません。足の裏は不浄とされるので、仏前に足裏を向けて座らないようにします。
暑いからと薄着で出てしまうと、その日いちばん行きたかった場所で止められます。何を持っていけば足りるかはタイで着るもの、持っていくものにまとめています。
行く前に確かめておくこと
祝日そのものとは別に、日程を決めた後で効いてくるものがあります。
- 時差 — 観光庁は「日本とタイの時差はマイナス2時間で、タイで午前8時のとき日本は午前10時です」としています。祝日の朝いちばんに動くつもりなら、日本からの連絡が来る時間もずれます。詳しくは日本とタイの時差は2時間、進んでいるのは日本を見てください。
- 電圧とプラグ — 「電圧は交流220V(50Hz)で、プラグはA、BF、Cタイプ」と案内されています。連休で長く滞在するほど充電の失敗が響きます。タイのコンセントと電圧、変換プラグはいるのかで確かめてください。
- 時期の選び方 — 祝日の並びだけで日程を決めると、雨の多い時期に当たることがあります。月ごとの気温と雨はタイの気候と、いつ行くのがいいかにまとめています。
- 年末年始 — 大晦日と元日は祝日ですが、タイの人にとっての正月は4月です。この時期に行くならタイで過ごす年末年始のほうが具体的です。
困ったときにかける番号
祝日は窓口が閉まっているぶん、電話が頼りになります。観光庁が公式に出している番号です。
- ツーリストポリス・コールセンター … 1155(24時間)
- 警察 … 191
- 火事 … 199
- 救急車 … 各大型病院へ直接連絡
ツーリストポリスは外国人旅行者の安全のために置かれた組織で、観光地に警察署や派出所があり、英語が通じると案内されています。入国管理の用件は 1178 または 02-572-8500 です。
その年の祝日をどこで確かめるか
祝日は年ごとに動き、内閣の決定で臨時の休みが足されることもあります。旅行の年のぶんは、次の2つを見れば足ります。
- 祝祭日と行事 — タイ国政府観光庁の祝日・行事カレンダー。PDFのダウンロードも用意されています。酒類販売禁止日の印も同じページに載ります。
- 銀行が開くかどうか — タイ銀行(中央銀行)の「金融機関の休業日」。祝日カレンダーと必ずしも一致しないので、送金や両替に予定があるならこちらで確かめてください。
渡航前に見ておくとよいことは渡航前に調べる・そろえるの記事一覧にまとめています。
出典
- タイ国政府観光庁 公式「タイの祝日・行事カレンダー」(祝祭日の一覧・振替休日の規則・酒類販売禁止日・季節ごとの行事)(2026-09-01 取得)
- タイ国政府観光庁 公式「マカブーチャ(万仏祭)」(陰暦3月の満月・酒類の販売と提供の終日禁止)(2026-09-01 取得)
- タイ国政府観光庁 公式「オークパンサー(出安居)」(タイ旧暦11月の満月・実施日が県で異なること)(2026-09-01 取得)
- タイ国政府観光庁 公式「タイの基礎知識」(時差・電圧・銀行と店の営業時間・両替・郵便局・緊急連絡先・酒類販売の規則)(2026-09-01 取得)
- タイ国政府観光庁 公式「タイでのエチケット」(寺院での服装と作法)(2026-09-01 取得)
- TAT Newsroom(タイ国政府観光庁 公式ニュースルーム)「Alcohol sales and consumption rules updated in Thailand」(販売時間・飲酒可能年齢・禁止場所)(2026-09-01 取得)
- タイ銀行(中央銀行)公式「金融機関の休業日」(銀行の休みを年ごとに告示するページ)(2026-09-01 取得)
- タイ入国管理局 公式サイト(窓口の受付時間・問い合わせ番号)(2026-09-01 取得)
- UNESCO 無形文化遺産「Songkran in Thailand, traditional Thai New Year festival」(代表一覧への記載年)(2026-09-01 取得)
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