タイのゴルフ、行く前に知っておくこと
タイのゴルフはグリーンフィー・キャディフィー・カートフィーが別勘定で、服装の決まりも入り口で見られます。公式サイトに出ている料金、キャディとカートの扱い、服装、暑さと雨の避け方を、公式情報だけで整理しました。
この記事の要点
- タイのゴルフ料金は積み上げ式です。グリーンフィーのほかにキャディフィー、カートフィー、レンタル、心づけが別々にかかるので、合計は自分で足して確かめます。
- キャディは付くのが前提です。公式サイトで確認した4コースはいずれもキャディフィーが400バーツで、パイナップルバレーは「タイではキャディは必須」と書いています。
- キャディフィーは現金のみというコースがあります。レイクウッド・カントリークラブの公式ページがそう書いているので、カードだけを持って行くと最後に困ります。
- 服装で入場を断られることがあります。襟なし、袖なし、デニム、運動着は不可で、靴もソフトスパイクのゴルフシューズか平底のトレーニングシューズと靴下が要ります。
- コースはバンコクの街なかではなく周りの県に散っていて、鉄道では行けません。暑い時期は9ホールの料金を出しているコースや、ナイターで開けているコースを使う手もあります。
タイでゴルフに行くという話になると、まず「安いらしい」から始まります。たしかに各コースの公式サイトに出ている数字は日本より低いものが多いのですが、料金表の組み立て方が日本と違うため、想像していた額と当日の支払いがずれることがあります。キャディが付くのが前提だったり、カートの扱いがコースごとに違ったり、服装で入り口に止められたりもします。このページは、各コースや行政機関の公式サイトに書かれていることだけを使って、その仕組みを整理した「知るための」記事です。どのコースが良いかという評価や順位づけは扱いません。
料金は積み上げ式になっている
タイのコースの料金表は、ひとつのプレー料金にまとまっていないことが多く、次の項目が別々に並びます。合計がいくらになるかは、自分で足し算して確かめるものだと考えておいてください。
- グリーンフィー — コースを回る料金です。平日と、週末・祝日とで別の額が出ています。
- キャディフィー — キャディに付いてもらう料金です。人数分かかります。
- カートフィー — 乗用カートの料金です。任意のコースと、そうでないコースがあります。
- レンタル — クラブ、シューズ、傘などを借りたときの料金です。
- キャディへの心づけ — 料金表の外にある支払いです。公式に目安を書いているコースもあります。
つまり「グリーンフィー2,300バーツ」と書かれていても、実際に財布から出ていく額はそれより上になります。
公式サイトに出ている料金
2026-08-31に、各コースの公式サイトで確認した表示額です。改定で変わるので、行く前にそのコースの公式ページで見直してください。レイクウッド・カントリークラブの公式ページには「The green fee and other service rates are subject to change without prior notice.(料金は予告なく変わることがある)」と明記されています。
| コース | 所在 | グリーンフィー(平日/週末・祝日) | キャディフィー | カートフィー |
|---|---|---|---|---|
| レイクウッド・カントリークラブ | サムットプラーカーン県 | ビジター 2,300/3,300バーツ | 400バーツ(9ホールは200バーツ) | 800バーツ(9ホールは500バーツ) |
| レイクウッド・リンクス | サムットプラーカーン県 | 3,000/4,000バーツ | 400バーツ | 800バーツ |
| フェニックス・ゴールド | パタヤ | 3,000/3,500バーツ | 400バーツ | 700バーツ |
| パイナップルバレー | ホアヒン | 公式の該当ページに表示なし | 400バーツ | 850バーツ |
レイクウッド・カントリークラブは、会員の同伴者だけ別の額を出していて、平日1,380バーツ、週末・祝日1,990バーツです。誰かに連れて行ってもらう場合と、自分で予約して行く場合とで、同じコースでも支払う額が変わります。フェニックス・ゴールドの公式価格表には、通常のキャディ400バーツのほかに「Pretty Caddy」800バーツという区分も出ています。
借りるもののほうも、公式に額が出ています。
| コース | クラブ一式 | シューズ | 傘 |
|---|---|---|---|
| レイクウッド・カントリークラブ | 1,200バーツ | 300バーツ | 100バーツ(Lサイズ) |
| レイクウッド・リンクス | 1,200バーツ | 300バーツ | 100バーツ |
| フェニックス・ゴールド | 1,300バーツ | 300バーツ | 公式価格表に表示なし |
レイクウッド・カントリークラブは、ほかに椅子の貸し出しを100バーツで出しています。フェニックス・ゴールドの貸しクラブは、公式価格表でテーラーメイドとタイトリストの2種類がどちらも1,300バーツと書かれています。税の扱いはコースによって書き方が違い、レイクウッド・リンクスの公式ページには「Prices include Government taxes where applicable (VAT, Excise Tax and Municipal Tax).」とあり、表示額に付加価値税などが含まれると書かれています。
18ホールを回りきる前提でないなら、9ホールの料金を出しているコースを探す手もあります。レイクウッド・カントリークラブの公式ページは、キャディフィーを18ホール400バーツ・9ホール200バーツ、カートフィーを18ホール800バーツ・9ホール500バーツと、ホール数で分けて表示しています。暑い時期に無理をしない、時間が半日しかない、といったときの逃げ道になります。
全部込みの値段にしているコースもある
項目を分けず、ひとつの額にまとめているコースもあります。ナコンパトム県のニカンティ・ゴルフクラブは、公式サイトで平日5,500バーツ、週末・祝日6,500バーツと出したうえで、その中に18ホールのグリーンフィー、キャディ、GPS付きのカート、館内レストランでの終日のビュッフェ、コース上の軽食、スポーツタオル、ミネラルウォーター、傘のサービスが含まれると書いています。単価だけを見ると高く映りますが、上の積み上げ式と足し算で比べないと、実際にどちらが高いかは分かりません。
同クラブのコースは、公式サイトの説明では6ホールずつ3つに区切った「6-6-6」の並びで、バックティーからの距離は6,789ヤードです。所在はバンコク中心部からおよそ1時間西と書かれています。18ホールではなく3・6・9・12・15ホールで回りたい場合は、公式サイトが電話(+66 34 965 666)での相談を案内しています。
キャディは付くのが前提
日本のようにセルフでさっと回る、という形は基本にありません。ホアヒンのパイナップルバレー・ゴルフクラブは公式ページで「Caddies are mandatory in Thailand at a fee of THB 400(タイではキャディは必須で、料金は400バーツ)」と書いています。上の料金表を見ても、4コースとも400バーツのキャディフィーが独立した項目として並んでいます。
カートのほうは扱いが分かれます。同じパイナップルバレーの公式ページは「Golf carts are optional(カートは任意)」としたうえで、1人1台を勧め、可能なときはキャディが運転すると書いています。レイクウッド・リンクスの公式料金ページも、カートはキャディが運転し、1台につきプレーヤーは1名までと書いています。乗るか歩くかを自分で決められるのか、それとも人数分の台数が要るのかは、コースごとに公式ページで確かめてください。
心づけについても、パイナップルバレーの公式ページはタイの慣習として最低400バーツを勧めると書いています。料金表の外なので、この分は現金で用意しておくことになります。支払い方法にも注意が要ります。レイクウッド・カントリークラブの公式ページには「Payment by cash or credit card (Caddie Fee by cash only).」とあり、プレー料金はカードで払えてもキャディフィーは現金のみです。カードだけを持って行くと、最後に困ります。
服装で入り口に止められることがある
服装の決まりは公式に文章で出ています。パイナップルバレーの公式ページは「The Club reserves the right to refuse admission to the course to any person considered inappropriately dressed.(ふさわしくない服装と判断した人のコース入場を断る権利を留保する)」と書いています。断り文句が明文で置かれている以上、着替えを持っていない状態で行くのは避けたほうが無難です。同ページの内容は次のとおりです。
- 男性 — 仕立てのある長ズボンかショートパンツ、襟付きのシャツかゴルフシャツで、裾はズボンやショートパンツの中に入れる。襟なし、袖なし、ドレスシャツ、デニムの長ズボン・ショートパンツ、プールやビーチ向けの服、運動着は不可。
- 女性 — ゴルフシャツかブラウス、ゴルフ用の長ズボン・ショートパンツ・スカート。ドレスシャツ、デニム、プールやビーチ向けの服、運動着は不可。
- 靴 — ソフトスパイクのゴルフシューズか、平底のトレーニングシューズ。靴下も必要。金属スパイク、つま先や甲の開いた靴、ゴルフサンダルは不可。
靴を持っていない場合は、上に挙げたようにレンタルが300バーツで用意されているコースがあります。日本から履き慣れた靴を持ち込むか、現地で借りるかを先に決めておくと、当日に慌てません。
当日の流れと開いている時間
パイナップルバレーの公式ページは、ティータイムの30分前にチェックインするよう書いています。移動に時間がかかる場所が多いので、逆算すると出発はかなり早くなります。競技の決まりについては、同クラブは英国セント・アンドリュースのR&Aのルールに従うと書いています。
朝が早いのもタイの特徴です。レイクウッド・カントリークラブの公式ページは「Open daily at 06.00 hrs.」、つまり毎日6時から開くと書いています。日中の暑さを避けるために早い時間から動く人が多く、良い時間帯ほど先に埋まります。
予約はどこにするか
タイのコースは、日本のような大手予約サイト経由が唯一の入口というわけではありません。公式サイトが自前の窓口を持っていて、そこに直接あたるのが確実です。窓口の作り方はコースによって違います。
- 予約専用の電話番号を分けているところ — レイクウッドは公式サイトで代表番号(02 312 6278-86)とは別に、予約用の番号(02 312 6275-77)を出しています。
- 電話とLINEを並べているところ — パトゥムターニー県のアルパイン・ゴルフクラブは、公式サイトに電話((662)577-3333)とLINEのID(@alpinegolfclub)、メールアドレスを並べています。
- サイト内に予約ページを持っているところ — サムットプラーカーン県のムアンケオ・ゴルフコースは、公式サイトに予約ページと支払いページを用意しています。
- 電話で内容を相談するところ — ニカンティは18ホール以外の回り方について、公式サイトで電話(+66 34 965 666)での相談を案内しています。
いずれの場合も、住所を先に控えておくと当日が楽です。レイクウッドの公式サイトは住所とあわせて座標(13.610418, 100.763267)と地図へのリンクを載せていて、運転手に見せるならこちらのほうが早く伝わります。
暑さと雨をどう避けるか
タイ気象局は、タイの季節を3つに分けて公式に示しています。暑季が2月中旬から5月中旬、雨季が5月中旬から10月中旬、冬(乾季)が10月中旬から2月中旬です。暑季については気温の区分も置かれていて、35.0〜39.9℃を「อากาศร้อน(暑い)」、40.0℃以上を「อากาศร้อนจัด(極めて暑い)」としています。雨季は南西モンスーンが吹き込む時期で、雨そのものより、急な雷雨でプレーが中断することを見込んでおいたほうがよい時期です。
暑さの目安としては、日本の環境省が出している暑さ指数(WBGT)の運動指針が参考になります。同サイトでは、31以上を「危険」として運動は原則中止、28以上31未満を「厳重警戒」として激しい運動は中止し10〜20分おきに休憩して水分と塩分を補給、25以上28未満を「警戒」として激しい運動では30分おきくらいに休憩、21以上25未満を「注意」として積極的に水分と塩分を補給、と区分しています。タイの日中はこの上のほうに入る日が珍しくありません。カートに乗るかどうかを「歩きたいから」ではなく体調で決める、という発想が要ります。
時間帯をずらす方法もあります。サムットプラーカーン県のレイクウッド・リンクスは、公式サイトで「Lakewood Links is one of the very few courses in Bangkok that are open daily for night golf.(毎日ナイターで開けているバンコクでは数少ないコースのひとつ)」と書き、「The entire course is well lit during nights.(夜はコース全体がよく照らされている)」としています。日が落ちてから回るという選択肢が現実にあります。
コースを決める前に見るもの
タイのゴルフ場は、バンコクの街なかではなく周りの県に散っています。公式サイトに出ている住所を並べると、レイクウッドの2コースはサムットプラーカーン県バンプリー郡のバンナー・トラート幹線道路沿い(キロポスト18付近)、ムアンケオ・ゴルフコースは同じ道の7.7キロ地点、アルパイン・ゴルフクラブはパトゥムターニー県クローンルアン、RGシティ・ゴルフクラブはパトゥムターニー県タンヤブリー、ニカンティはナコンパトム県です。つまりコース選びは、まず移動時間の選択になります。
所要時間を公式に書いているところもあります。ムアンケオ・ゴルフコースは自社サイトで、バンコク中心部から25分、スワンナプーム空港から20分と説明しています。空港からの近さで選ぶ、という考え方もできるわけです。
そのうえで、公式ページで先に見ておくと後で困らないのは次の点です。
- 平日と週末・祝日で、グリーンフィーがいくら違うか。上の表でも、同じコースで1,000バーツ前後の差が出ています。
- 料金が積み上げ式か、全部込みか。込みの額と、積み上げた合計とを同じ土俵で比べます。
- カートが任意か、人数分必要か。ここで数百バーツ単位で変わります。
- キャディフィーの支払い方法。現金のみのところがあります。
- 開いている時間と、ナイターの有無。暑い時期は時間帯の選択がそのまま体力の問題になります。
順位づけや「良いコース」の評価は、人によって基準が違うため、このページでは扱いません。数字と決まりごとは公式サイトが一次情報なので、候補が絞れたら必ずそのコースの公式ページで直接確かめてください。
行き帰りと、体調を崩したときのこと
上に挙げたとおりコースは郊外にあり、鉄道で行ける場所ではありません。移動は車になります。配車アプリを使うときの手順や注意はバンコクのタクシーと配車アプリ、乗る前に知っておくことに、自分で運転する場合に必要なものはタイでレンタカーを借りるとき、何が要るかにまとめています。クラブを持って移動するなら、荷物が積める車かどうかを予約の時点で決めておくほうが確実です。
暑さで具合が悪くなったときにどこへ行くかは、先に知っておくほうが安心です。受診の流れや日本語が通じるかどうかはバンコクで病院にかかるに整理しています。回ったあとに体をほぐしたい場合の相場や、受けないほうがよい体調についてはバンコクでマッサージを受けるを参照してください。
丸一日を屋外で使う遊びという意味では、バンコクでムエタイを観る、習うや、夕方から夜にかけて過ごすチョコレートヴィル、行く前に知っておくこと、名前が三つの場所を指すタイのエラワン、廟と滝と博物館の見分け方も同じ棚にあります。ほかの行き先はおでかけの記事一覧から辿れます。
出典
- Lakewood Country Club 公式「Green Fee」(グリーンフィー・キャディフィー・カートフィー・レンタル料金、開場時刻、支払い方法)(2026-08-31 取得)
- Lakewood Country Club 公式「Contact」(住所・電話・所在地の座標)(2026-08-31 取得)
- Lakewood Links Thailand 公式「Golf Rates」(グリーンフィー・キャディフィー・カートフィー・レンタル料金、税の扱い、カートの運転者)(2026-08-31 取得)
- Lakewood Links Thailand 公式「Night Golf」(毎日のナイター営業、コース全体の照明、住所)(2026-08-31 取得)
- Phoenix Gold Golf & Country Club 公式「Price List」(グリーンフィー・キャディフィー・カートフィー・レンタル料金)(2026-08-31 取得)
- Nikanti Golf Club 公式「The Experience」(料金に含まれるもの、6-6-6のレイアウト、バックティーからの距離、短いラウンドの相談先)(2026-08-31 取得)
- Nikanti Golf Club 公式サイト(所在地とバンコク中心部からの所要時間、電話番号)(2026-08-31 取得)
- Pineapple Valley Golf Club Hua Hin 公式「Etiquette & Dress Code」(服装の可否、靴、キャディとカートの扱い、チェックインの時刻、心づけ)(2026-08-31 取得)
- Muang Kaew Golf Course 公式サイト(住所、バンコク中心部およびスワンナプーム空港からの所要時間)(2026-08-31 取得)
- Alpine Golf Club 公式サイト(住所・電話)(2026-08-31 取得)
- RG City Golf Club 公式サイト(住所・電話)(2026-08-31 取得)
- タイ気象局(กรมอุตุนิยมวิทยา)「ฤดูกาลของประเทศไทย(タイの季節)」(3つの季節の期間と気温の区分)(2026-08-31 取得)
- 環境省 熱中症予防情報サイト「暑さ指数(WBGT)」(運動に関する指針の区分と対応)(2026-08-31 取得)
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