ZYRO

ラビットカードの買い方とチャージのしかた

バンコクのラビットカードは、どこで買えて、いくら払い、どの路線で使えるのか。チャージの単位と上限、カードと残高の期限、紛失したときの手続きまでを、発行会社と鉄道会社の公式情報だけで整理しました。

この記事の要点

  • ラビットカードは、バンコクの電車ならどれでも乗れる共通カードではありません。乗れる電車とバスは、BTSの2路線、ゴールドライン、MRTのイエローとピンク、BRT、路線バスです。
  • MRTのブルーラインとパープルライン、それにエアポート・レール・リンクでは使えません。同じ「MRT」でも路線で分かれます。
  • 買うときは、外国人はパスポートの原本が要ります。金額は公式どうしで表記が違うので、220バーツを用意しておけば足りなくなりません。
  • チャージは100バーツ単位で、カードに置けるのは4,000バーツまでです。カード本体は発行から7年、残高は最後に使ってから2年で期限が来ます。
  • BTSの1回券は17〜47バーツなので、乗る回数が数回で終わる滞在なら、カードを作らないほうが総額は小さくなります。

バンコクの改札で、券売機の列に並ばずにカードをかざして通っていく人がいます。あれがラビットカード(บัตรแรบบิท / Rabbit Card)です。BTSのほか、いくつかの路線とバス、それにコンビニやカフェの支払いにも使えます。ただし「バンコクの電車ならどれでも乗れる共通カード」ではありません。ここでは、買うまでの手順・チャージの単位・使える範囲・期限を、発行会社と鉄道会社の公式情報だけで整理します。

このカードで乗れるのは、この路線

発行会社であるRabbitの公式ページ「ระบบขนส่ง(交通機関)」に、使える交通機関が挙げられています。2026-08-31に確認した一覧です。

  • BTSスクンビット線(สายสีเขียว・緑)
  • BTSシーロム線(สายสีเขียว・緑)
  • ゴールドライン(สายสีทอง)
  • MRTイエローライン(สายสีเหลือง)
  • MRTピンクライン(สายสีชมพู)
  • BRT(サートーン駅からラチャプルック駅まで)
  • 路線バス(รถโดยสารประจำทาง)
  • — チャオプラヤー・ツーリストボート(青い旗)と、チャオプラヤー・エクスプレスボート(オレンジ・黄・黄緑・赤の旗)

鉄道では「回数を減らしていく方式」と「距離に応じて残高から引き落とす方式」の両方に対応する、と同じページに書かれています。店舗のほうは、飲食、フードコート、ガソリンスタンド、美容、娯楽などのカテゴリに分かれており、マクドナルド、KFC、バーガーキング、スターバックス、ダイソー、メジャーシネプレックス、ローソン108、ロータス・ゴーフレッシュといった名前が並びます。

ひとつ注意があります。船について、運航しているチャオプラヤー・エクスプレスボートの公式サイトには、旗の色ごとの運賃(オレンジ18バーツ、黄23バーツ、赤32バーツなど)は出ているものの、カードで払えるという記載は見当たりませんでした。Rabbit側の一覧には入っているので、実際に乗る前に船着き場で確かめてください。

乗れない路線もある

MRTのブルーライン(地下鉄)とパープルラインを運営するBEMの公式「Ticket Type」に載っているのは、1回券のトークン、MRT EMVカード、それに従来のMRT/MRT Plusカードです。ラビットカードは挙がっていません。エアポート・レール・リンクも別の会社の運賃制度で、Rabbit公式の交通機関一覧に入っていません。

同じ「MRT」でもイエローラインとピンクラインは使えて、ブルーラインは使えない、という分かれ方になります。色と運営会社の関係はバンコクのBTSとMRT、路線図の見方と乗り方に、空港から市内へ出る手順はスワンナプーム空港からエアポートリンクで市内へ出るにまとめています。

どこで買えて、いくら払うのか

買える場所は、Rabbit公式のよくある質問によるとBTS全駅の窓口MRTイエローライン・ピンクラインの窓口、それにShopeeとLazadaのオンラインです。

金額は、公式どうしで書き方が違います。2026-08-31時点で、どちらも各社の公式ページに出ている表記です。

どこの公式書かれている内容
Rabbit(発行会社)標準カードは200バーツ(発行手数料100バーツ+初期チャージ100バーツ)。年会費なし
BTS(売っている窓口)発行手数料は120バーツでデポジットなし。チャージは最低100バーツから

違うのは発行手数料の20バーツ分です。窓口でいくら求められるかは実際に出してみないと分かりませんが、220バーツを用意しておけば足りなくなりません。発行手数料は使い切れるお金ではなく、カードを作るための費用です。

標準のカードには、大人用のほかに学生用とシニア用があるとRabbit公式に書かれています。年齢や在学の条件は窓口で確認されます。シニア用は「チャージのみで、回数は入れられない」とBTS公式が明記しています。

買うときにパスポートがいる

ラビットカードは登録して使うカードです。Rabbit公式は登録の手順をこう案内しています。

  • 場所 — ラビットカードサービスセンター(BTSパヤータイ駅)と、BTS全駅
  • 時間 — サービスセンターは毎日9:00〜19:00、各駅は駅の営業時間内
  • 持ち物 — 登録するカード本体、タイ人は国民IDカードの原本、外国人はパスポートの原本、それに連絡先(電話番号かメールアドレス)
  • 15歳未満でIDカードがない場合 — 出生証明書か住民登録を見せる。保護者が代理で登録することもできる

登録が効いてくるのは、落としたときです。Rabbit公式は、紛失や盗難のときに利用を止めて残高を返せるのは「正しく登録した保有者」に限る、と書いています。買ったその場で登録まで済ませておくのが確実です。

チャージは100バーツ単位、入るのは4,000バーツまで

Rabbit公式の入金ページには、次のように書かれています。

  • 入金は100バーツの倍数で行う(100、500、1,200 といった額)
  • カードに入っている合計は4,000バーツを超えられない
  • 窓口はBTS全駅の切符売り場、ほかに許可を受けた入金取扱店

BTS公式の手順ページでは、入金できる場所として、BTS・イエローライン・ピンクライン・BRTの窓口、各駅の券売機、許可を受けた取扱店、そしてMy Rabbitなどのアプリが挙げられています。入金の最低額は100バーツ、カードに置ける上限は4,000バーツで、こちらもRabbit側と同じ数字です。

チャージが100バーツ単位ということは、端数だけを足すことはできないという意味です。一方で支払いのほうは、サタン(バーツの下の単位)まで引き落とせるとRabbit公式が書いています。残高が中途半端に余るのは、この作りのためです。

カードは7年、残高は最後に使ってから2年

期限は2種類あり、別々に進みます。

  • カード本体 — 発行日から7年(Rabbit公式)
  • 入っているお金 — 最後の取引から2年。7年の枠内なら、チャージするたびに先へ延びる(BTS公式)

7年を過ぎると、新しくチャージしたり回数を足したりはできなくなります。ただし、使わないまま2年を超えていなければ、カードに残っている回数と残高はそのまま使えるか、返金を申し込めるとRabbit公式は書いています。年に一度しかタイに来ないなら、次に来たときに残高が生きているかどうかは「前回いつ使ったか」で決まる、と考えておくと間違えません。

毎日BTSに乗るなら、回数を買う方法がある

BTS公式のXtreme Savingsは、ラビットカードに「回数」を入れる仕組みです。2026-08-31時点の公式表示では次の4種類で、購入できるのは2026年4月1日から2027年3月31日までとされています。

回数価格1回あたり(割り算した目安)
35回890バーツ約25バーツ
25回690バーツ約28バーツ
15回490バーツ約33バーツ
10回290バーツ29バーツ

条件は、1回目を購入日から30日以内に使い、残りも30日以内に使い切ることです。買えるのは、Rabbit Rewards・Rabbit Wallet・LINE Payのいずれかに紐づけたカードを持つ会員で、Rabbit RewardsアプリとBTS全駅の窓口が売り場になります。有効なのはモーチット〜オンヌット、ナショナルスタジアム〜ウォンウィエンヤイの区間で、その先の延伸区間に入ると追加の運賃がかかります。

1回券が17〜47バーツであることを踏まえると、長い区間を毎日往復する人ほど効きます。距離に関係なく1回は1回として引かれる仕組みなので、短い区間しか乗らない人には向きません。

20バーツ均一はタイ国籍の人向けの仕組み

タイ鉄道局(กรมการขนส่งทางราง)の公式案内によると、20バーツ均一の枠組みはタイ国籍で13桁の国民識別番号を持つ人が対象で、「ทางรัฐ(タンラット)」アプリで権利を登録します。登録の受付は仏暦2568年(2025年)8月25日から始まったと書かれています。使えるカードとして、ラビットABTカード、クレジット/EMVカード、デビットカード(クルンタイ銀行とUOB銀行のみ)が挙げられています。

手持ちのラビットカードをABT対応にするには、My Rabbitアプリでラビットウォレットを開き、NFCでカードを紐づける、という手順がRabbit公式に書かれています。窓口で最初からABT対応のカードを買う方法もあります。

つまり、日本のパスポートで滞在している人は、この枠組みには基本的に乗れません。運賃の補助は制度ごと入れ替わるので、その時点の公式のお知らせを見てください。

なくしたときは、まず電話で止める

Rabbit公式の連絡先ページによると、ラビットカードのホットラインは02-617-8383で、24時間の受付とされています。

登録済みのカードなら、紛失・盗難を届け出て利用を止めたうえで、残高を返してもらえます。公式のよくある質問には、手数料50バーツを差し引いた残高が15〜20日で口座に振り込まれると書かれています(届け出た当日と、土日・祝日は数えません)。

使い終わってカードを返すときは、BTS駅の窓口などに持ち込みます。返る金額が250バーツ以下ならその場で、250バーツを超えると15日ほどかかる、と同じページにあります。帰国の前日に手続きをすると、振り込みを受け取れないおそれがあるということです。

残高はスマホで見られる

My Rabbitアプリでは、残高の確認、直近の利用履歴の確認、カードへのチャージができるとRabbit公式が案内しています。必要な端末はNFC付きのスマートフォンで、iOS 13以上またはAndroid 8以上です。

アプリの中にあるラビットウォレットは、開設に本人確認が要ります。Rabbit公式は、外国人の場合はBTS駅の窓口でパスポートを見せてカードを登録し、そのカードをMy Rabbitに紐づけてからウォレットを使う、と書いています。ウォレット側の条件は、最低チャージ200バーツ、1日あたり12,500バーツまで、ウォレット残高の上限49,999バーツ、1アカウントにつきカード1枚です(カード本体に置ける4,000バーツとは別の枠です)。

NFCのないスマートフォンを使っているなら、駅の窓口で残高を聞くのが早道です。

短い滞在なら、買わない選択もある

費用の考え方だけ書いておきます。カードを手にするまでに200〜220バーツ払い、そのうち発行手数料は戻ってきません。BTSの1回券は17〜47バーツなので、乗る回数が数回で終わるなら、1回券のほうが総額は小さくなります。逆に、券売機の列に並ばなくてよい、小銭を用意しなくてよい、BRTや一部の店でも同じカードで払える、という手間の差はあります。何回乗るか、そして次にいつタイへ来るか(カードは7年もちます)で決まります。

電車が届かない場所へ行くときはバンコクのタクシーと配車アプリの使い方を、地方都市へ出るときはタイ国鉄で地方へ行くときに知っておくことを合わせて読んでみてください。移動全般の記事はバンコクとタイの移動に関する記事一覧にまとまっています。

公式で確かめるときの入り口

金額と条件は改定されます。自分で現在の値を取りにいくときは、次の3か所を見れば足ります。

  • Rabbit公式サイト — カードの価格、使える交通機関と店、入金の単位、登録の方法、有効期間が、それぞれのページに分かれて出ています。
  • BTS公式サイト — 発行手数料と入金の手順、回数の価格と条件が載っています。売っている側の表記なので、窓口で払う額はこちらに近いことがあります。
  • 電話 — ラビットカードのホットライン 02-617-8383(24時間)。カードを落としたときは、まずここです。

このページの数字はすべて2026-08-31に各公式サイトで確認したものです。発行手数料のように公式どうしで表記が違う箇所もあるので、金額が動く手続きの前には、もう一度公式で見直してください。

出典

このページの内容は 2026-08-31 に確認しました。料金・制度・営業情報は変わることがあります。