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タイのスーパーで何が買えるか

タイのスーパーは、大型店、街なかのスーパー、小型店、会員制の卸売に分かれます。どのチェーンに何が並ぶか、値札の税、お酒を買える時間、旅行者の税金の払い戻し、日本へ持ち帰れないものまで、運営会社と行政の公式情報だけで整理しました。

この記事の要点

  • 食べるものと使うものは、大型店に一度入ればだいたいそろいます。ロータスやビッグシーは衣料や小型家電まで置き、トップスやグルメマーケットは商業施設の地下や中に入っていることが多い店です。
  • お酒を買えるのは原則として11時から24時までです。2026年5月29日から、それまで制限されていた14時から17時も通常の販売時間に入りました。
  • おみやげの定番は店を選ばずに買えます。海苔スナックのタオケーノイは、メーカー自身がマクロ・ロータス・トップス・ビッグシーなど全国の小売店を販売先に挙げています。
  • 旅行者の付加価値税の払い戻しは、1店1日2,000バーツ以上・買った日から60日以内の持ち出し・国際空港からの出国という条件がそろったときだけ使えます。
  • 日本へ持ち帰れないものがあります。マンゴーやマンゴスチンなど多くの果物は手荷物で持ち込めず、肉の入った惣菜やジャーキーは罰則の対象です。

タイのスーパーは、日本から来た人がいちばん抵抗なく入れる買い物の場所です。値札が出ていて、値切る必要がなく、レジで並べば買えます。ただし「スーパー」と一口に言っても、駐車場つきの巨大な店から、コンドミニアムの1階にある小さな店、飲食店が仕入れに使う会員制の卸売まで幅があります。このページは、どの種類の店に何が並ぶのか、値札の税はどうなっているのか、お酒はいつ買えるのか、買ったものを日本へ持ち帰れるのかを、運営会社と行政が公表している情報だけで整理した「知る」ための記事です。どの店が良いかという評価は扱いません。

タイのスーパーは大きさで4つに分かれます

  • 大型店(ハイパーマーケット) — 食品のほかに衣料や小型家電まで置く店です。ロータス(Lotus's)とビッグシー(Big C)がこの形にあたります。
  • 街なかのスーパーマーケット — 食品と日用品が中心で、商業施設の地下や中に入っていることが多い形です。トップス(Tops)、グルメマーケット(Gourmet Market)、フードランド(Foodland)などがあります。
  • 小型のスーパー — 住宅街やガソリンスタンドに入る小さな店です。生鮮と日用品を絞って置きます。
  • 会員制の卸売 — マクロ(Makro)です。飲食店や小売店の仕入れ先で、箱単位・大容量が基本になります。

この分け方は、こちらが勝手に決めたものではありません。ロータスとマクロを運営するCP Axtraは、公式サイトの「Store Model」で自社の店の型をはっきり数えています。小売(ロータス)は4つの型——世界の産地から集めた品をそろえるプレミアム業態の Lotus's Privé、生鮮と日用品にモールを併設したハイパーマーケット、商業地や郊外に置く中型の Go Fresh、住宅地・商業地やガソリンスタンドに入る Go Fresh のミニ——です。卸売(マクロ)は5つの型——Classic、Eco Plus、Food Service、Food Shop、Hybrid——で、いずれも「事業者、とくに小売店が主な客」と説明されています。

どのチェーンがどこにあるか

公式サイトに書かれていることだけを並べると、次のようになります。数字は各社の公表値で、時点はそれぞれの公式ページの表示に従っています。

店の名前公式サイトが書いていること
ロータス(Lotus's)運営はCP Axtra。小売は4業態。小売の店舗数は合計2,669店、うちタイ国内が2,599店(2026年3月31日時点)
マクロ(Makro)運営はCP Axtra。卸売は5業態。10か国で178店、売場面積は973,257平方メートル(2026年3月31日時点)
ビッグシー(Big C)運営はBig C Supercenter。公式オンライン店は31,000品目超を扱い、値段と販促は店頭と同じ。受け取りに使える店は全国150店以上
トップス(Tops)セントラル・リテールの系列と公式サイトが名乗る。公式オンライン店は399バーツ以上で標準配送が無料
グルメマーケットザ・モール・グループの系列。店はエンポリアム、エムクオーティエ、エムスフィア、サイアムパラゴン、ターミナル21(アソーク)、MRTラープラーオ駅などの商業施設の中
フードランド(Foodland)公式サイトが自ら「Open 24 Hours」と掲げる。店内に食堂「ถูกและดี(トゥックラディー)」があり、こちらも24時間営業

ここで大事なのは、グルメマーケットは商業施設の中にあるという点です。通りを歩いて看板を探しても見つかりません。エンポリアムやサイアムパラゴンといった施設の名前で目的地を決めて、その中を探すほうが早く着きます。逆にフードランドは深夜でも開いているので、夜に着いた日の買い出しに向きます。すべての店が24時間かどうかは店舗ごとに違うので、公式サイトの店舗検索で確かめてください。

売り場には何が並んでいるか

ビッグシーの公式オンライン店は、売り場の区分を次のように出しています。生鮮、卵・牛乳・乳製品、乾物と調味料、菓子、飲料、すぐ食べられるもの、日用品、健康・美容、母と子ども、ペット、衣料、小型家電、輸入品・高級品、そして「Pure Pharmacy」という薬の区分です。トップスの公式オンライン店も、青果、精肉・鮮魚、惣菜とベーカリー、食材と調味料、菓子、飲料、健康・美容、ビタミン・サプリメント、母と子ども、日用品、ペットという似た構成になっています。

つまり、大型店に一度入れば、食べるものと使うものはだいたいそろいます。日本から持ってくるか現地で買うかを迷っている日用品は、たいてい現地で買えます。日本の食材そのものが欲しいときは店が変わるので、バンコクで日本のものを買う(ドンキ・紀伊國屋)のほうを見てください。生鮮を安く買いたいなら、スーパーではなく市場という選択もあります。市場の開いている曜日と時間はバンコクの市場とナイトマーケットにまとめています。

おみやげは、どの店でもだいたい同じものが買えます

スーパーでおみやげを買うとき、「どの店に行けばいいか」を悩む必要はあまりありません。タイの定番の菓子は、メーカー自身が「全国の小売店で買える」と書いているからです。

たとえば海苔スナックのタオケーノイ(เถ้าแก่น้อย)は、公式の商品ページで販売先を名指ししています。自社店舗のタオケーノイランドのほか、マクロ、CJ Express、セブン-イレブン、ロータス、ファミリーマート、トップス、グルメマーケット、ビッグシーで、さらにオンラインでも Taokaenoi Shop Online、Shopee、Lazada、7-Eleven Delivery で扱われています(2026-09-01時点の公式ページの記載)。
同じ一覧にある Foodpanda はタイでは使えません——foodpanda.co.th は Robinhood へ転送され、運営元 Delivery Hero の展開国一覧にタイがありません(2026-09-01確認)。定番のクリスピー海苔は8グラム、12グラム、30グラム、45グラムの容量が用意されています。小さい袋がばらまき用、大きい袋が自宅用、という分け方ができます。この商品そのものの話はタオケーノイの海苔スナックにあります。

言い換えると、旅程の都合で入れる店に入って構いません。特定の1店を目指して遠回りするより、泊まっている場所から近い大型店で済ませたほうが、時間もタクシー代も浮きます。バッグのように専門の店で買うものは事情が違うので、ナラヤのバッグをバンコクで買うを見てください。

値札と税金の見かた

タイの付加価値税(VAT)の税率は、タイ歳入局の公式説明で7%です。スーパーの値札は税込みで出ていることが多く、レシートで内訳が分かれます。

知っておくと迷わないのは、未加工の農産物とその関連品(肥料・飼料・農薬など)の販売と輸入はVATの対象外だと歳入局が明記していることです。生鮮の野菜や果物と、加工された食品とで、レシート上の扱いが違って見えるのはこのためです。新聞・雑誌・教科書も対象外です。値段そのものの感覚をつかみたいときはタイの物価(値段の感覚をつかむ)を先に見ておくと、高いのか安いのかの判断がつきます。

旅行者の税金の払い戻しは、条件がそろったときだけ使えます

タイには旅行者向けのVAT払い戻し(VAT Refund for Tourists)があります。歳入局の公式サイトが挙げている条件は次のとおりです。スーパーでの買い物は金額が小さくなりがちなので、条件に届くかどうかを先に見ておいてください。

  • 「VAT REFUND FOR TOURISTS」の表示を出している店で買ったものであること。
  • 1店1日あたり2,000バーツ以上(税込み)の買い物であること。
  • 買った日から60日以内に、自分で国外へ持ち出すこと。
  • 買った日にパスポートを見せ、店に払い戻し申請書(P.P.10)と原本の税額票(tax invoice)を出してもらうこと。
  • 合計が20,000バーツ以上になるときは、チェックイン前に税関で現物と書類の確認を受けること。

受けられる人にも条件があります。タイ国籍でないこと、タイに住所を持たないこと、業務でタイを出る航空乗務員でないこと、そして国際空港から航空機で出国することです。歳入局のFAQは、対象の空港をスワンナプーム、ドンムアン、チエンマイ、プーケット、ハートヤイ、ウタパオ、クラビ、サムイ、スラーターニー、メーファールアン・チエンライの10か所と挙げ、陸路の国境を越えて出る場合は払い戻しが受けられないと書いています。また、タイに居住している場合や滞在が180日を超える場合は認められません。ホテル代や飲食代のようなサービス、タイ滞在中に消費してしまうものも対象外です。

払い戻し額の刻みは公式サイトの「VAT Refund Table」で決まっています。金額の細かい条件は変わることがあるので、実際に使う前に歳入局の公式ページで確かめてください。

お酒を買える時間は決まっています

スーパーで戸惑いやすいのがお酒です。レジに持っていっても、時間帯によっては売ってもらえません。タイ国政府観光庁(TAT)の公式ニュースルームによると、官報での告示を受けて2026年5月29日から、酒類は原則として11時から24時までの間に販売できるようになりました。かつて制限されていた14時から17時までの時間帯が、通常の販売時間に組み入れられたという説明です。

あわせて押さえておく点が3つあります。

  1. この時間の外での販売は、別の法的条件が当てはまる場所を除いて、引き続き制限されます。国際線の旅客が使う国際空港のエリア、ホテル、許可を受けた娯楽施設、認められた催事場などは扱いが違うので、店員の案内に従ってください。
  2. タイで飲酒できるのは20歳からです。身分証の提示を求められることがあります。
  3. 寺院、官公庁、ガソリンスタンド、公園、公共交通の場所などでは、販売も飲酒も制限されています。選挙の期間や主要な宗教行事の日には、販売がさらに制限されることがあります。

どのビールがどんな味かという話はタイのビールの種類と買うときのきまりにまとめています。

支払いはどうするか

ビッグシーの公式サイトは、自社の販売について現金、クレジットカード・デビットカード、オンライン決済、受け取り時払いを挙げています。ただし使える手段は店とレジによって違うので、現金のバーツは必ず持っておくのが安全です。両替の考え方はバンコクで円をバーツに両替するに、QR決済や交通系のカードはタイの電子マネーとQR決済にまとめています。

配送を使う手もあります。トップスの公式オンライン店は399バーツ以上で標準配送が無料になると表示しています。ビッグシーの公式オンライン店は、値段と販促を店頭と同じにする方針を掲げ、受け取りに使える店を全国150店以上としています。滞在先へ届けてもらえば、重い水や飲料を運ばずに済みます。

買ったものを日本へ持ち帰れるか

ここがいちばん間違えやすいところです。スーパーで売っていても、日本へ持ち込めないものがあります。

果物と野菜は、多くが持ち込めません

農林水産省 植物防疫所がタイ向けに出している一覧では、手荷物として持ち込む場合、マンゴー、マンゴスチン、パパイヤ、バナナ、ドラゴンフルーツ、ライチ、リュウガン、ランブータン、グアバ、パッションフルーツ、りんご、なし類、もも、かき、オレンジ等のかんきつ類が「持ち込めません」に分類されています。野菜もとうがらし、トマト、きゅうり、メロンが同じ扱いです。

一方で、ドリアン、パインアップル、タマリンド、ココヤシ、くりと、野菜のコリアンダー(パクチー)、にんにく、シャロット、にんじん、バジル、レモングラス、サンチュは「検査証明書及び入国時の検査が必要」です。証明書がなければ持ち込めません。同じ一覧は、土はすべての国・地域から持ち込めないこと、免税店でおみやげとして売られていても輸入禁止品に当たる場合があることも注意しています。ドリアンそのものについてはタイでドリアンを食べるで扱っています。

肉の入ったものは罰則の対象です

ソーセージ、ジャーキー、肉入りの惣菜や即席麺のように、肉製品が入ったものは動物検疫の対象です。動物検疫所は、肉製品などの畜産物を違法に持ち込んだ場合、300万円以下(法人は5,000万円以下)の罰金または3年以下の拘禁刑が科されると公表しています。罰金の上限は法改正により2020年7月1日から最高100万円から最高300万円へ引き上げられました。任意放棄の有無にかかわらず厳正に対処するとも書かれています。税関に出す申告書には肉製品や動植物の所持を尋ねる項目があるので、正しく申告してください。

金額にも枠があります

税関の「海外旅行者の免税範囲」によると、酒類・たばこ・香水以外の品物は、海外市価の合計で20万円までが免税です。これを超えると、20万円に収まる品物が免税になり、残りに課税されます。1個で20万円を超えるものは全額が課税対象です。おみやげを大量に買う人に効いてくるのは、1品目ごとの海外市価の合計が1万円以下のものは原則として免税という決まりで、税関の例では1個1,000円のチョコレート9個が挙がっています。お酒は3本(1本760ミリリットルのもの)までで、20歳未満は酒類とたばこの免税を受けられません。

行く前に決めておくこと

  • 何を買いに行くのか — 生鮮と日用品だけなら近い大型店で足ります。輸入品や高級品を探すなら、商業施設の中の店に寄る日を作ります。
  • いつ行くのか — お酒を買う予定があるなら、11時から24時までに入ります。深夜しか時間が取れない日は、24時間営業の店を先に調べます。
  • 払い戻しを使うのか — 使うなら、1店1日で2,000バーツ以上にまとめ、その場でパスポートを出して書類を作ってもらいます。あとから作ることはできません。
  • 日本へ持ち帰るのか — 果物と肉製品は先に確かめます。迷ったら買わずに、現地で食べるほうが確実です。

ここに書いた金額・時間・店舗数は、いずれも2026-09-01時点の公式表示です。営業情報も制度も変わるので、行く前に各社と行政の公式ページで見直してください。買い物とお金まわりの記事は買い物とお金の記事一覧から辿れます。

出典

このページの内容は 2026-09-01 に確認しました。料金・制度・営業情報は変わることがあります。